2013年7月31日水曜日

「Chorus Antenne 2」ヴィドルジェ



フランスのヘヴィー・ジャズロック・バンドWeidorjeが、フランスのTV局「Antenne 2」の音楽番組「Chorus」に出演したライヴ映像。

曲はWeidorjeのアルバムからではなく、ベルナール・パガノッティのソロ「Paga」(1984)に収録されることになる「Una parcell d'urantia」。この曲はWeidorjeの2ndアルバムのために用意され実際にステージでも演奏されながら、バンドが解散したためソロアルバムに入れられたものと思われます。

[members]
Bernard Paganotti(ベース、ボーカル)
Patrick Gauthier(キーボード)
Michel Ettori(ギター)
Kirt Rust(ドラムス)
Alain Guillard(サックス、フルート)
Yvon Guillard(トランペット、ボーカル)
Jean-Philippe Goude(キーボード)

WeidorjeはMagmaのメンバーだったベルナール・パガノッティとパトリック・ゴーティエが中心になって1978年に結成されたバンド。当初Magmaと平行して活動していましたが、ヤニック・トップ(Janik Top)がMagmaに復帰したのを機に、両者はMagmaを脱退しWeidorjeに専念することになりました。

しかし活動は思うように続かず、わずか1枚のアルバムを残してバンドは解散。このわずかな期間におけるステージの様子が記録された貴重な映像と言えるでしょう。

何よりまずパガノッティの、あのMagma「Live」の音が聴けるだけで嬉しくなります。さらにパガノッティ自身、とても活き活きしているのも伝わってきます。やはり何と言っても独特のブイブイと唸る音でグルーヴィーに演奏されるベースが素晴らしいですが、ファルセットも駆使したボーカルも本家Magmaを彷彿とさせる力強いものです。

サウンドはまさにMagma直系。管楽器が入っているのは初期Magmaに近いですが、ドラムスのカート・ラストがパワフルながらも“わきまえた”演奏をしているので、重低音で疾走するバンドとしての一体感はWeidorjeならではと言えるでしょう。

尚、バンド名WeidorjeはMagmaの「Udu Wudu」(1976)に収録されたパガノッティによる同名曲から取られたものとのこと。

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