2013年7月17日水曜日

「Nederposien Live 1973」カヤック


オランダのバンドKayakが、1stアルバム「See See the Sun」(1973)を発表した1973年にオランダのTV番組「Nederpopzien」に出演した際のライヴ映像。

曲はその1stから「Hope for a Life」。

[members]
Ton Scherpenzeel(キーボード、ボーカル)
Pim Koopman(ドラムス、ボーカル)
Max Werner(リード・ボーカル、パーカッション、メロトロン)
Cees van Leeuwen(ベース、ボーカル)
Johan Slager(ギター、ボーカル)


後に10cc、ELO、Supertrampのようなポップなサウンドで人気を博した彼らですが、最初期は結構プログレ的と言いますか、Yesに近い音を出していたことが分かる映像ですね。

そのYes風味を醸し出しているのが、全員がボーカルを取れるという美しいコーラスワーク。そしてリッケンバッカーの硬質なベース音。そしてリック・ウェイクマンを思い起こさせる、リーダーのトン・シャーペンジールのピアノ/オルガンを主体としたキーボード・ワーク。リック・ウェイクマン似と言えば、リード・ボーカルのマックス・ヴェルナーがキーボード(メロトロン)を前にケイプをつけて立っている姿も…。

ただ全体を映す時、アングル的にトン・シャーペンジールが画面から切れてしまうのが残念なところ。音質も今ひとつなのが惜しいです。

しかしELOにしてもこのKayakにしても、最初期は結構トンガったロックな音だったのが、次第にメロディーを重視した上質なポップ・ロックバンドへと変わっていくわけですが、それを考えると逆に「Relayer」に向けて複雑さとアバンギャルド性を増していったYesというバンドの特異性に思いを馳せてしまいます。

ちなみにトン・シャーペンジールは後にCamelのアルバム「Stationary Traveller」(1984)に参加したことでも有名です。
 

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