2013年7月13日土曜日

「Requiem Für Einen Wicht 1972」ヘルダーリン



ドイツのフォーク・ロック/シンフォ・ロック・バンドHölderlin(2nd以降Hoelderlin)が1st「HÖLDERLIN's Traum」(1972)発表当時のPVか、TV番組用編集映像と思われます。

曲はその1st 「HÖLDERLIN's Traum」から「Requiem Für Einen Wicht」。

[members]
Nanny De Ruig(ボーカル)
Nops Noppeney(バイオリン、ヴィオラ)
Peter Kassim(ベース)
Michael Bruchmann(ドラムス、パーカッション)
Jochen Grumbkow (フルート、チェロ、キーボード)
Christian Grumbkow(ギター)

 
2nd以降は男性ボーカルによるシンフォニック・ロック・バンドになってしまいますが、唯一本作ではオランダ出身の女性ボーカリスト、ナニーの素朴な歌による神秘的、呪術的なフォーク・ロック・サウンドを聴くことが出来ます。またドイツ語で歌われていたのもナニーのボーカルによるこの1stだけです。

この映像でも緊張気味な表情のナニーと、生真面目そうなメンバーの表情が印象的です。映像は前半が屋内、後半が野外ステージと変化しますが、それに伴いドラムスがパワフルに叩き始め、一気にロック色が強まりますね。それでも独特の悲哀に満ちたロマンティシズムは変わりません。

演奏もしっかりしていて、アコースティック楽器のアンサンブルも美しく、そこにベースのペーター・カッシムがロック的な力強さを与えている点が特徴的ですね。でももともと6分を越えるこの曲の繊細なインスト部分が切れてしまっているのが、とても残念でもあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿