2016年11月6日日曜日

「Rainbow Theatre Live 1975」ハットフィールド&ザ・ノース(Hatfield and the North)



いわゆるカンタベリー派を代表するバンドHatfield and the Northによる、1975年のRainbow Theatreでの超お宝ライヴ映像。

[members]
Phil Miller(ギター)
Richard Sinclair(ベース、ボーカル)
Pip Pyle(ドラムス)
Dave Stewart(キーボード)
   
[setlist]
1. The Yes No Interlude
2. Fitter Stroke Has a Bath
3. Didn't Matter Anyway
   
曲は名作「The Rotters' Club」(1975) からの2曲で、アルバム通りにメドレーで演奏されます。
   
冒頭から安定感があり小気味良いリズムに乗ってデイヴ・スチュアートのファズ・オルガンが鳴り響き、一気にカンタベリーな雰囲気に包まれます。しかし、この淀みなく流れていく演奏の何と素晴らしいことでしょう。故ピップ・パイルのドラミングが切れ味最高です。

中盤から入るリチャード・シンクレアのソフトなボーカルにウットリ。でもさりげなく7拍子。そして美しいスキャットと共に再び演奏が走り出す。
   
フィル・ミラーのうねるギターが7拍子で弾きまくっても、アンサンブルは美しくリズムは軽快。でもジャズにもフュージョンにもならないというのが独特のバランス感覚のなせるワザなのでしょう。


2016年11月1日火曜日

「Live 8 2005」ピンク・フロイド(Pink Floyd)



Live 8(アフリカ貧困撲滅チャリティーコンサート)に賛同し、24年ぶりにリユニオンした際の貴重な映像。2005年7月2日、ロンドンのハイドパークでのステージ。


[members]

David Gilmour(ギター、ボーカル)
Nick Mason(ドラムス)
Roger Waters(ベース、ボーカル)
Richard Wright(キーボード、ボーカル)
  
[setlist]
1. Breathe
2. Money
3. Wish You Were Here
4. Comfortably Numb

直後にイギリスのDaily Mirror紙が行ったLive 8でのベスト・パフォーマンスで一位を獲得した彼らですが、別に他のミュージシャンと比較する必要はないでしょう。何より嬉しいのはPink FloydがちゃんとPink Floydとして堂々たるステージを行っていることです。

   
ここには、企画先行で形だけ再編されたようないい加減さや緩さは微塵もありません。素晴らしいギターソロを連発するギルモア、ちょっとヨレ気味だけれどあの独特な鼻にかかった声で精一杯歌うウォーターズ。そしてあらためて感じる、リック・ライトとニック・メイスンの、〝弾きすぎない〟巧みさ。
    
リック・ライトの映像が少ないのが残念ですが、モニター用のヘッドフォンを脱ぎ捨てるニック・メイスンがカッコイイ!

そのステージに向けたリハーサル映像がこちら。