2013年7月20日土曜日

「魅惑劇」ノヴェラ



1980年初頭に“プログレッシヴ・ハード・ロック”のキャッチコピーでデビューした日本のバンドNovela。1983年のステージ映像より、1st「仮面劇」(1980)から「魅惑劇」。下記の第二期メンバー(下記参照)による第一期の代表曲のステージということになります。

レコード会社の思惑などもありデビュー当時は“元祖ビジュアル系バンド”的な印象が強烈でしたが、バンド名(イギリスのクラシカル・ロック・バンドRenaissanceのアルバム「Novella」より)からも分かるようにプログレ的な要素も持っていて、楽曲的には五十嵐のハイトーン・ボーカルを各メンバーの高度な演奏で支えるドラマチックなものが多いのが特徴でしょう。

変拍子やインスト・パートを含みながらハードロック的ストレートさを持ち合わせた、正に“プログレ・ハード”と言えるサウンドですが、当初からボーカルの個性、演奏の安定感は抜群ですね。

実際Teru's Symphoniaを立ち上げる平山のメロディアスなギターや、Gerardを結成する永川のシンフォニックなキーボードは、ビジュアル・バンドの域をはるかに越えた存在感を示しています。後半の第二期の映像になるとそのビジュアル面も落ち着きを見せ、バンドに貫禄のようなものが伺えます。

好き嫌いが激しく分かれるバンドかもしれませんが、間違いなく日本のロックシーンに大きな足跡を残したバンドNovela。その最盛期を記録した貴重な映像と言えるでしょう。

ちなみにその歴史を追うようにステージ映像を繋げた映像に、「Novela History I」があります。

[members]
【第一期:「仮面劇」(1980)〜「パラダイス・ロスト」(1981)】
五十 嵐久勝(ボーカル)
平山 照継(ギター)
山根 元嗣(ギター)
高橋 良郎(ベース)
永川 敏郎(キーボード)
秋田 鋭次郎(ドラムス)

【第二期:「サンクチュアリ(聖域)」(1983)※ イメージアルバム、ライヴアルバムを除く
五十 嵐久勝(ボーカル)
平山 照継(ギター)
笹井 りゅうじ(ベース)
永川 敏郎(キーボード)
西田 竜一(ドラムス)

[set list]
1. 時の崖
2. 奇蹟
3. きまぐれ天使
4. メタルファンタジー
5. 名もなき夜のために
6. メタマティック・レディダンス
7. 仮面
8. 第3の剣
9. シークレット・ラヴ
10. ドント・ストップ
11. 怒りの矢を放て
12. 黎明

1〜6が第一期、7〜12が第二期のメンバーによるライヴ映像です。 



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