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2022年11月12日土曜日

「L'anno,il posto,l'ora e Parsifal Live 1972」イ・プー(I Pooh)


イタリアのバンド、イ・プーの第6作目にして、もっともシンフォニックな傑作となった「Parsifal(パルシファル)」(1973)の、1972年のライブ映像。詳しい情報がないのが残念です。

[members]
Roby Facchinetti(ボーカル、キーボード)
Dodi Battaglia(ボーカル、ギター)
Red Canzian(ボーカル、ベース)
Stefano D'Orazio(ボーカル、ドラムス)

アルバム「Parsifal」から、冒頭曲「L’Anno, Il Postso, L’Ora(年、場所、時間)」とラストの大曲「Parsifal」をメドレーで演奏したもの。画質・音質は決して良いとは言えませんが、ライブ・バンドとしても定評のあるイ・プーの、パワフルで荒々しい演奏が楽しめます。

前半で見せる安定感のあるバンド演奏、絶妙なボーカルハーモニーも素晴らしいものがありますが、後半でストリングスを加えた「Parsifal」の、何と感動的なことか。

ちなみに「パルシファル」はアーサー王の聖杯伝説に出てくる騎士の名前。リヒャルト・ワーグナーが1882年に完成させた楽劇では「パルジファル」となっています。





2013年12月5日木曜日

「TV Show 1972」イ・プー



イタリアのラヴ・ロック・グループ、I Pooh(イ・プー)が、国営放送RAIで行なったTV放送用スタジオライヴ。リッカルド・フォッリ(Riccardo Fogli)在籍時なので、第5作「Alessandra(邦題:ミラノの映像)」発表の1972年頃の映像だと思われます。

曲はオーケストラとの共演で「Alessandra」(1972)から「Noi Due Nel Mondo e Nell'anima(邦題:愛のルネッサンス)」。

[members]
Roby Facchinetti(ボーカル、キーボード)
Dodi Battaglia(ボーカル、ギター)
Riccardo Fogli(リード・ボーカル、ベース)
Stefano D'Orazio(ボーカル、ドラムス)

華麗なピアノと弦楽器によるイントロに導かれて、冒頭ロビー・ファキネッティの弾くミニムーグ・シンセサイザーが太い音を奏でますが、当時このミニムーグをいち早く取り入れたことでも注目された曲とのこと。ロビーのヒゲが珍しいですね。

イ・プーはとにかく全員が取るボーカルが強力で、そのユニゾンやハーモニーが力強く美しいのですが、同時にシンプルなのにうっとりしてしまう甘いメロディーも大きな魅力。この曲「Noi Due Nel Mondo e Nell'anima」は、その両方が詰め込まれた、正に名曲中の名曲と言えるでしょう。

この当時はオーケストラを大胆に起用したアルバム制作を行なっていて、ツアーもオーケストラを帯同する大規模なものだったようです。それでも決してコーラスグループではなく、ポップ・ロック・バンドとして堂々とステージに立っていたことが伺われます。

基本的にラヴ・ロック・バンドですが、特にこの時期のオーケストラとの一体感は格別で、その壮大で流麗なサウンドはプログレ・ファンの人気も高いですね。

リッカルド・フォッリ在籍時の貴重な映像ですが、この後彼は1973年にバンドを離れソロ活動の道へと進みます。バンドは新たにレッド・カンツィアン(Red Canzian)を迎え、プログレ作としても人気がある次作「PARSIFAL」以降のさらなる快進撃が始まることになります。