2013年7月6日土曜日

「Live in Paris 1970」ソフト・マシーン



イギリスのジャズロック・バンドSoft Machineが、1970年3月にパリで行なったコンサートの模様を収録したフランスのTV番組「POP2」。当時TVでは2回に分けて放送されたとのことで、前半が1〜3、後半が4〜5となっています。

曲は「Third」から「Out-Bloody-Rageous」。
 
[members]
Mike Ratledge(オルガン、ピアノ、エレクトリック・ピアノ)
Hugh Hopper (ベース)
Robert Wyatt(ドラムス、ボーカル)
Elton Dean(アルト・サックス、サクセロ)
Lyn Dobson(ソプラノ・サックス、フルート、ハーモニカ、ボイス)

傑作「Third」の発表が1970年6月で、ちょうどこのコンサート前後の時期にアルバム制作をしていたことになります。「Facelift」など「Third」に収録される曲も演奏されていますね。 短期間だけメンバーだったリン・ドブソンがフロントに立つ二管編成という点でも貴重な映像です。

ロバート・ワイアットの繊細かつ躍動感あふれるドラミング、ヒュー・ホッパーの安定感と重量感のあるベース、ラトリッジのテクニカルなファズ・オルガン(この音が良い!)とエルトン・ディーン、リン・ドブソンの管楽器の緻密に構成されたアンサンブル。それらが一体となって流れるように進んでいく、まさにジャズともロックとも言える彼らならではの楽曲。素晴らしいの一言です。

美しい映像なのにカメラワークが良くなく、各プレーヤーのソロパートなどが無視されていたりするのが残念ですが、それでも見応え/聴き応えのある映像と言えるでしょう。

番組完全版のセットリストは以下の通り。

[set list]
1. Facelift
2. Robert Wyatt Vocal Improvisation
3. Esther's Nose Job
4. Eamonn Andrews / Backwards
5. Out-Bloody-Rageous




0 件のコメント:

コメントを投稿