2013年7月10日水曜日

「Live in Tokyo 1996」ナイアシン



ファンク・フュージョン/テクニカル・ジャズ・ロックバンドNiacinが、 1996年10月に「ブルーノート東京」にて行なったライヴのコンサート映像。1996年に結成され1stアルバム「Niacin」(1996)を発表、それに合わせて初来日した際の模様です。

[members]
Billy Sheehan(ベース)
John Novello(キーボード)
Dennis Chambers(ドラムス)

[set list]
1. No Man's Land
2. Do A Little Dirty Work
3. I Miss You (Like I Miss The Sun)
4. One Less Worry
5. Pay Dirt
6. Klaghorn
7. Birdland
8. Niacin
9. You Keep Me Hangin' On

初期のこの頃はファンク色が強く、ビリー・シーン曰く「ファンキーなEL&P」という感じでしたが、近年はジョン・ノヴェロが以前よりも弾きまくるようになり、テクニカル・プログレ色が増してきたようです。

ジョン・ノヴェロは担当が「キーボード」となっていますが、実際はピアノとハモンド・オルガンのみ。と言うかほぼハモンド・オルガンB3。

1stアルバムのジャケット写真もハモンドB3の大写しでしたし、何よりバンド名が、ハモンドB3を“B3”からの連想でビタミンB3(=ナイアシン)に掛けたシャレだということからも、オルガンサウンドへのこだわりが感じられます。

そもそも"Billy Sheehan Project"として始まったこのバンドですから、ビリー・シーンが思いっきりベースを弾きまくっているのは当然と言えば当然。もともとMr.Bigでもそのテクニカルな早弾きプレイが注目されていましたが、インストバンドであるこのNiacinでは、水を得た魚のように技巧の限りを尽くしていると言って良いでしょう。それもとても嬉しそうに。

デニス・チェンバースの安定感抜群でパワフルなドラムスは、うねりまくるビリーのベースととても相性が良く、二人のグルーヴィーでヘヴィーなリズムは最高。そこに時に攻撃的に時に哀愁たっぷりにメロディーを乗せていくジョン・ノヴェロのハモンドB3の音がまた良いですね。

プログレ的にはまだジョン・ノヴェロがハジけていない感じもありますが、そういう拘りを捨てて極上の音楽として楽しみたい充実のライヴです。

0 件のコメント:

コメントを投稿