イギリスのジャズロック・バンドColosseum IIが、1978年ロンドンのヴィクトリア・ハウスで行なったライヴを、BBCの音楽番組「Sight and Sound in Concert」で放送したフルコンサート映像。
[members]
Gary Moore (ギター、ボーカル)
Don Airey (キーボード)
Jon Hiseman(ドラムス)
John Mole(ベース)
[set list]
1. Fighting Talk
2. The Inquisition
3. Rivers
4. Desperado
5. The Scorch
Colosseumの名前を冠しながらも、Colosseumとはかなり趣の違ったテクニカル・フュージョン・サウンドを特徴とするColosseum II。ColosseumからTempestを経て、ジョン・ハイズマンが中心となって1974年に結成されたバンドです。
Colosseumからのメンバーはドラムスのジョン・ハイズマンだけですが、彼のドラミングは相変わらず安定感抜群の素晴らしいもの。ただColosseum IIではColosseumのジャズ色は後退し、ゲイリー・ムーアとドン・エイリーの二人が自由にプレイするボトムを支えている感じです。
そしてその二人はソロに掛け合いにと縦横無尽に活躍します。基本的にはインスト・バンドですが、MCにボーカルまで担当するゲイリーの存在感が大きいですね。
アンサンブルも聴き応え十分で、特に「The Inquisition」におけるドンやジョン・モールとの高速ユニゾンは素晴らしく、中間部のアコースティック・ギターも含めてアル・ディメオラかという弾き倒しぶり。
1978年というと3rd「War Dance」(1977)発表後で、まさにColosseum IIサウンドが完成したと言って良い時期。超絶アンサンブルに加え、「Rivers」ではゲイリーのボーカル、「Desperado」ではジョンのベース・ソロ、「The Scorch」ではドンのキーボード・ソロと、見せ場も用意されています。
充実のライヴ・ステージ映像なので、ラストが突然切れてしまうのが非常に残念です。
充実のライヴ・ステージ映像なので、ラストが突然切れてしまうのが非常に残念です。
この後間もなくゲイリーはThin Lizzyに、ドンもRainbow(Ritchie Blackmore's Rainbow)に加入し、Colosseum IIはバンドは活動を終えることになります。
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