イギリスのバンドU.K.(ユーケー)によるPV。曲は1stアルバム「U.K.」収録の「In the Dead of Night」。
[members]
John Wetton(ベース、ボーカル)
Allan Holdsworth(ギター)
Eddie Jobson(キーボード、エレクトリック・バイオリン)
Bill Bruford(ドラムス、パーカッション)
1978年というとKing Crimsonはすでに解散し、プログレッシヴ・ロック・シーンにも翳りが見えていた頃、当時このバンド結成を耳にしてかなり興奮したことを覚えています。
元King Crimsonのジョン・ウェットンとビル・ブルーフォードが参加するということで、基本的にKing Crimsonの後継的なバンドになるのかな…でもロバート・フリップ(Robert Fripp)とは明らかにタイプの異なる、ジャズ・ロック畑出身のアラン・ホールズワースを迎えるということだから、インスト部分はかなりテクニカルでジャズロック的になるんだろうか…そしてKing Crimsonにはいなかったキーボード奏者が入るのか…それも若くて溌剌としたエディ・ジョブソンというのは、見た目的にも今までに無い雰囲気だなぁ…
期待と妄想は大きく膨らんだものでした。そしてアルバム最初のこの曲を聴いた時の衝撃は忘れることができません。
7拍子で進むのにノリが良く耳に心地良いリズム、ジョンの勢いのあるボーカル、そこに変則的にスネアを入れるいかにもビルらしいドラミング、そしてエディの歯切れの良い目の覚めるようなデジタル・キーボードの音。もちろん中間部で聴けるアランのギター・ソロも魅力満点。全員がきちんと持ち味を出した上で、それらがうまく融合され、ジャズロックではなく今までに無いワクワクするようなプログレサウンドを作り出してくれたのでした。
U.K.の持つ、複雑さと分かり易さとカッコ良さとノリの良さの絶妙なバランスは、今でも唯一無二と言えるでしょう。映像はいわゆる口パク&当て振りですが、この4人が一緒にステージに立っている映像があるだけでも貴重だと言えるでしょう。
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