2013年8月4日日曜日

「Live on Spanish TV 1978」ゴティック



スペインのジャズ・ロックバンドGoticが、1978年にスペインのTV番組で行なったスタジオライヴ映像。

曲は、正規発売には至らなかった幻の2ndアルバム「Maqueta」(1978)から、「Juventut Audac」。

[members] 
Rafael Escoté(ベース)
Jordi Martí(ドラムス、パーカッション)
Jordi Vilaprinyó(キーボード)
Eugeni Gil(ギター)

 
唯一作「Escenes」(1978)で実質的なフロントマンとして大活躍していたフルート&ピッコロ担当のペプ・ヌイス(Jep Nuix)が脱退した後と思われ、サウンド的には1stとかなり印象の違ったものになっています。

1stでは軽やかで透明感のあるフルートを中心とした、テクニカルでシンフォニックなアンサンブルが魅力で、Camel、PFM、Kenso、ミスター・シリウスなどが引き合いに出されそうなロマンチックな音でした。

一転してこのライヴでは、軽やかでクールな音は1stに通ずるものがありまが、ジャズ的なノリが出ていたりエレクトリック・ピアノが全面に出ていたりと、リターン・トゥ・フォーエバーなどのフュージョン/ジャズ・ロック・サウンドに近づいた感じです。


幻の2ndアルバム「Maqueta」に収録されている同曲では新メンバーAgusti Brugadaのフルートも活躍し、1stの延長にある音として聴くことが出来ます。この「Maqueta」は一時海賊版としてCD-Rで流通していたようですが、ぜひ正規発売をして欲しいものです。

フルーティスト抜きのこのメンバーでもテクニカルなアンサンブルの安定感は抜群なので、ぜひアルバムを出して欲しかったと思います。と同時にフルート奏者がいるかいないかでこれほど雰囲気が変わってしまうことを思うと、1st 「Escenes」がどれだけ絶妙なバランスの上に出来上がったものなのかを、実感させられる映像だとも言えるでしょう。

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