イギリスのブルース・ジャズロックバンドColosseumが、1969年にスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで行なったライヴの映像。曲は名作2nd「Valentyne Suite」(1969)から「Valentyne Suite」。
[members]
Dave Greenslade(オルガン、ボーカル)
Dick Heckstall-Smith(サックス)
James Litherland(ギター、ボーカル)
Tony Reeves(ベース)
Jon Hiseman(ドラムス)
Dave Greenslade(オルガン、ボーカル)
Dick Heckstall-Smith(サックス)
James Litherland(ギター、ボーカル)
Tony Reeves(ベース)
Jon Hiseman(ドラムス)
「Valentyne Suite」はローマの政治家/軍人/文筆家として名高いジュリアス・シーザーの最後の三ヶ月をテーマにしたと言われる、三部構成のインストゥルメンタル組曲です。
アルバム「Valentyne Suite」では前半にジェイムズ・リザーランドのブルース色溢れるボーカルが特徴なブルージーなジャズ・ロック曲、そして後半にグリーンスレイドのキーボードが大活躍するこの大曲が待ち構えているという構成でした。
このようにコロシアムは、ブルージーな歌、ロックなギター、ジャズテイスト溢れるヘクストールのサックス、ジャズ/クラシックを感じさせるグリーンスレイドのキーボードなどの様々な要素が、ジョン・ハイズマンの重量感と安定感溢れるドラムスで力強くまとめあげられたサウンドが特徴。特にブルースの要素が他のプログレッシヴ・ロック・バンドとは一線を画していたと言えるでしょう。
上半身が微動だにしないハイズマン、逆にくねくねと派手な動きをするトニー・リーヴス、サックス二本同時演奏を見せてくれるヘクストール、アルバム以上にササクレだったオルガン・ソロを聴かせてくれるグリーンスレイドなど、画像の悪さを忘れて思わず魅き付けられてしまいます。
残念なのは演奏がここまで長い映像であるのに、曲の最後まで収録されていないこと。ぜひリザーランドのギター・ソロが炸裂する(はずの)怒濤のラストまで収録された、完全版が発掘されることを期待したいですね。
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