2013年6月28日金曜日

「Live in England 1979」スティーヴ・ヒレッジ



イギリス/フランスの混交プログレッシヴ・ロック・バンドGongのRadio Gnome Invisible三部作などでギターを担当していたSteve Hillageが、1979年にKent Universityで行なったソロ・ライヴ。BBCのTV番組「Rock Goes to College」によるフルコンサート映像です。

[members]
Steve Hillage(ギター、ボーカル、シンセサイザー)
Miquette Giraudy(シンセサイザー、ボーカル)
Dave Stewart(ギター)
Andy Anderson(ドラムス)
John McKenzie(ベース)

※ ギターのDave StewartはKHANなどで一緒だった名キーボード奏者とは別人

[set list]
1. The Salmon Song
2. New Age Synthesis (Unzipping the Zype)
3. Hurdy Gurdy Person (Hurdy Gurdy Man)
4. 1988 Aktivator
5. Unidentified (Flying Being)
6. It’s All Too Much


曲はいずれもソロアルバムからで、「The Salmon Song」は「Fish Rising」(1975)、「New Age Synthesis」と「1988 Aktivator」は「Live Herald」(1979)、「Hurdy Gurdy Person」と「It’s All Too Much」は「L」(1976)、 「Unidentified」は「Green」(1978)収録です。(「New Age Synthesis」と「1988 Aktivator」は「Open」(1979)でスタジオ版として再録)。

後にSystem 7としてユニットを組むことになる紅一点ミケット・ジローディの弾くキーボードが、時折Gongを思わせるサイケデリックな音を奏でますが、全体としてはサイケデリック/コズミックな雰囲気を漂わせたファンキーでポップなサウンドです。

「Hurdy Gurdy Person (Hurdy Gurdy Man)」がドノヴァンの曲、ラストの「It's All Too Much」がジョージ・ハリスンの曲のカバーという選曲も、ポップ路線を象徴しているようですが、どちらの曲でもほんの一瞬だけGongの名作「You」(1974)収録の名曲「Master Builder」のフレーズが聴けて、しっかりスティーヴ・ヒレッジ色になっているのが面白いですね。

スティーヴ・ヒレッジは歌にギターに大活躍。ファンキーなリズム・セクションやスペイシーなキーボードに乗って、Gong以上に多彩なサウンドを聴かせてくれています。1970年代の生のギターと歌声が聴ける貴重なライヴ映像と言えるでしょう。
  

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