2013年6月20日木曜日

「Les rendez vous du dimanche 1975」タイ・フォン



フランスのバンドTai Phongが、フランスの放送局RTLのTV番組に出演した際のの映像。曲は1st「Tai Phong」(1975)から「Sister Jane」。

[members]
KHANH(ボーカル、ギター)
TAI(ボーカル、ベース、アコースティック・ギター、キーボード)
J.J.Goldman(ボーカル、ギター、バイオリン)
Jean-Alain Gardet(キーボード)
Stephan Caussarieu(ドラムス、パーカション)

「Sister Jane」のビデオ・クリップは何種類か見つけることができるので、当時「日本のみならず本国フランスでも大ヒット」と言われていたことが事実であったことが良くわかります。

日本には“プログレッシヴ・ロック・バンド”として紹介され、確かに1st「Tai Phong」も2nd「Windows」(1976)もロマンチックでドラマチックな素晴らしい作品だったため、「1975年という時期にフランスでプログレ・バンドがヒットを飛ばしたとは!」というような“偉業”を喜んだ覚えたありました。

しかしこうして映像を見ると、少なくとも「Sister Jane」の大ヒットは、後に国民的人気歌手となるボーカルのJ.J.ゴールドマンの甘いマスクとハイトーン・ボーカルを特徴とした、ソフトロック的なバンドとしての成功だったのだということなのでしょう。

この映像を含めてどのビデオ・クリップも歌&演奏が口パクなのは、彼らがヒット・ソング番組でもてはやされ、ライヴ映像が残るような活動はしていなかったことを物語っているのかもしれません。

個人的にはTai Phongのボーカルは、そのちょっと固い声質からベトナム系フランス人であるカーンかタイが担当しているものとばかり思い込んでいましたので、映像を見てびっくりした記憶があります。

歌心とテクニック(テクニカルということではありません)の両方を持ち合わせた素晴らしいバンドなので、ぜひインスト曲を含めたライヴ映像が発掘されることを期待したいですね。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿