オランダのシンフォ・バンドEarth and Fireが、ドイツの音楽番組「Beat Club」に出演した際の1971年のスタジオライヴ映像。曲は傑作2ndアルバム「Song of the Marching Children」(1971)から「Storm and Thunder」。
[members]
Jerney Kaagman(リード・ボーカル)
Gerard Koerts(オルガン、ピアノ、メロトロン、バッキングボーカル)
Gerard Koerts(オルガン、ピアノ、メロトロン、バッキングボーカル)
Chris Koerts(ギター、バッキング・ボーカル)
Hans Ziech(ベース)
Ton van de Kleij(ドラムス、パーカッション)
そもそもが1968年結成のポップス・バンドであったということもあってか、プログレッシヴ・ロックとは言っても聴き易く明快なメロディーが特徴です。
ただしへーラルト・クルツの弾く上蓋を外したメロトロンが、絵的にも音的にも強烈です。まさに洪水がごとし。そしてクリス・クールツの黒いレスポールから繰り出されるファズ・サウンドも、ドラマチックな曲調に合っていて良いですね。
ただしへーラルト・クルツの弾く上蓋を外したメロトロンが、絵的にも音的にも強烈です。まさに洪水がごとし。そしてクリス・クールツの黒いレスポールから繰り出されるファズ・サウンドも、ドラマチックな曲調に合っていて良いですね。
そこにややハスキーでちょっとドスの効いた感じのジャーニー・カーフマン嬢の歌が乗ると、迫力のあるEarth & Fireの世界が広がります。個性と押しの強い声に圧倒されてしまいますが、実はかなり難しい音程の曲をしっかり歌っているので、テクニック的にも安定していることが分かります。
ボーカル主体のポップスがプログレ・レベルまでドラマチックに構築されたと言えば、曲調は違いますがYesなどにも通じる言わば当時の王道路線。でも近年の女性シンフォバンドのようなケルト色やトラッド色が無くサイケ風味がほのかに漂っているのが、今聴くと逆に新鮮です。
雑然としたステージや盛り上がりの過剰さが1970年代ですね。
雑然としたステージや盛り上がりの過剰さが1970年代ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿