2013年1月20日日曜日

「The BBC Sight & Sound concert 1974」ジェントル・ジャイアント



英国きっての技巧派であり、複雑かつ大胆な楽曲で数あるプログレ・バンドの中でも孤高の存在であるGentle Giant。これは彼らが1974年にドイツのテレビZDFでのスタジオ・ライヴを行なった時の映像で、7thアルバム「Free Hand」(1975)までの曲が演奏されています。

[members]
Derek Shulman(ボーカル、サックス、リコーダー)
Ray Shulman(ベース、バイオリン、アコースティック・ギター、ボーカル)
Kerry Minnear(キーボード、チェロ、リコーダー、ボーカル)
Gary Green(ギター、マンドリン、パーカッション、リコーダー)
John Weathers (ドラムス、パーカッション)

 
[set list] 
1. Two Weeks In Spain
2. Free Hand
3. On Reflection
4. I'm Turning Around
5. Just The Same
6. Playing the Game
7. Memories Of Old Days
8. Betcha Thought We Couldn't Do It
9. JP Weathers presents
10. Funny Ways
11. For Nobody
12. Mountain Time  

Gentle Giantの超絶技巧ぶりというのは、当時のジャズ・ロックや昨今のプログ・メタルのような早弾き・高速ユニゾン・キメの嵐…みたいなものとはまったく異なり、複雑な変拍子や異なる曲調への大胆な転換、複層的なリズムと和声など、緻密に計算されたアバンギャルドとでも言えそうな曲構成が大きな特徴です。

にもかかわらず一聴するとぎこちなさや取っ付きにくさは微塵も感じられず、不思議な展開をするストレートなロックとして楽しめてしまうところがまた凄いところ。強烈な個性を持ったスタープレーヤーによる圧倒的なソロというものには頼らず、メンバー全員による複雑なのにノリの良いアンサンブルが、ジワジワと聴くものを虜にしていくという魅力を持ったバンドなのです。

一人一人が複数の楽器を操り、全員リコーダーとか全員パーカッションなどの離れ業もくり出すし、コーラスの素晴らしさも独特という、見ても凄いライヴバンドでもありました。

そんなGentle Giantの凄さは、こうして映像を見てみるとさらに良く分かります。聴けば聴くほど、見れば見るほど唸ってしまうバンドですね。