2013年1月21日月曜日

「Live in Concert Hammersmith Odeon 1976」キャメル



イギリスのファンタジック・ロックバンドCamelが、オリジナルメンバー4人でロンドンのハマースミス・オデオンで行なった1976年のコンサートのライヴ映像。曲は名作2nd「Mirage」(1974)収録の名作「Lady Fantasy」。

[members]
Andrew Latimer(ギター、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード、ボーカル)
Doug Ferguson(ベース)
Andy Ward(ドラムス)

 この1976年には「Moonmadness」発表後にベースのDoug Fergusonが脱退しRichard Sinclairが加入(Doug Fergusonのアップがないのはそのあたりと関係している?)、さらにMel Collinsがゲストで参加するなどして、サウンドもテクニカルなインストとポップな歌ものへと変化します。それはそれで新たなCamelの魅力ではあるのですが、オリジナル・メンバーが作り出していたファンタジックなロックサウンドは薄れていきます。

そういう意味では最もCamelらしい音が聴ける時期の映像記録だと言えるでしょう。この暖かく神秘的な音は突出した技術は持たない4人だからこそ生み出せたもの。

メロディーや音色にこだわったピーター・バーデンスのキーボード、すでに叙情性で聴く人の耳を釘付けにするアンディ・ラティマーのギター、シンバルワークが繊細なアンディ・ワードのドラミング、出しゃばらず堅実なプレイに徹するダグ・ファーガソンのベース。そして時にユニゾンで、時にハモりながら絡み合うギターとキーボードのアンサンブルの面白さ。そこには4人の絶妙なバランスが感じられます。


後にGenesisと並んでCamelタイプの音と呼ばれる例は多いですが、実は単純なメロディアスなインストを越えたこうした面白さは、この初期のCamelならではだったと思います。