当時のチェコ・スロヴァキア共和国のジャズ・ロックバンドJazz Qが、1979年にシューンペルクで行なったTV用スタジオライヴ。
曲は「Hodokvas」(1979)から「Pralesní píseň」。
[members]
Martin Kratochvil(キーボード、ボーカル)
František Francl(ギター、ボーカル)
Vladimír Padrůněk(ベース、ボーカル)
Pavel Trnavský(ドラムス、パーカッション)
このバンドは1960年代にJazz Q Praha(またはJazz Q Prague)という名前で結成され、同郷のBlue Effectとの共演アルバム「Coniunctio」(1970)でアルバム・デビュー、「Symbiosis」(1974)で英国人女性ボーカルを入れバンド名をJazz Qに変え、その後は再びインスト・ジャズ・ロックバンドとして現在に至るまで活動を続けている息の長いバンドです。
1970年代と言えば1968年に「プラハの春」と呼ばれる自由化の動きから、その反動としてソ連を中心としたワルシャワ条約機構軍が侵攻し、全土の占領・弾圧が続くことになる激動の時期。
しかし彼らの音楽は確かなテクニックに支えられた、欧米の一流バンドにも匹敵するクオリティーの高いもの。さらに独特の薄暗さやストイックさが、東欧的な魅力にもなっています。
ギュインギュインというムーグ、対照的な浮遊感あふれるエレピ、スラップ奏法も見せるヘヴィーなベース、そしてシャープなドラムスに繊細なギター。テクニックを越えたドリーミーさが垣間見えるのがとても良いですね。
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