2013年3月10日日曜日

「Live at Rai 1977」ロカンダ・デッレ・ファーテ



イタリアのバンドLocanda Delle Fateがイタリアの公共放送RAIで行なったスタジオライヴ。収録は彼らのデビューアルバム「Force Le Lucciole Non Si Amano Piu(妖精)」が発表された1977年と思われます。

[members]
Leonardo Sasso(ボーカル)
Alberto Gaviglio(ギター、フルート、ボーカル)
Ezio Vevey(ギター、ボーカル)
Michele Conta(ピアノ)
Oscar Mazzoglio(キーボード)
Luciano Boero(ベース)
Giorgio Gardino(ドラムス、パーカッション)

[set list] 
1) Forse Le Lucciole Non Si Amano Più
2) Profumo di Colla Bianca
3) Sogno di Estunno
4) Non Chiudere a Chiave le Stelle
5) La Giostra

白黒で画質が良くないのが残念ですが、それでもいわゆるプログレ的な音が衰退しつつあった時期にデビューしたLocanda Delle Fateの貴重な記録です。映像的にはやはりリードボーカルのレオナルド・サッソの存在感が光りますが、実は彼のやや平板な歌を支えている、ツイン・キーボード、ツイン・ギターも可能なメンバー達の緻密で多彩なアンサンブルが見事です。

アコースティック・ピアノを活かしたドリーミーな雰囲気は、ライヴになってもしっかり保たれていて、彼らの演奏力の高さがうかがえますね。歌モノとして聴いても素晴らしい曲ばかりです。

ちなみに1)〜4)はForce Le Lucciole Non Si Amano Piu」からの曲で、ラストの「La Giostra」は2012年に発表された「ザ・ミッシング・ファイアーフライズ 」で初めて日の目を見た“幻の曲”でありました。