2015年11月19日木曜日

「Tutti insieme 1971」PFM


イタリアのバンドPFM(Premiata Forneria Marconi)がルチオ・バティスティ(Lucio Battisti)によるRAIの番組「Tutti insieme」(1971)に出演した際の映像。
 
曲は1st「Storia Di Un Minuto(幻想物語)」(1972)収録の「La carrozza di Hans」。
  
 
[members]
Flavio Premoli(キーボード、ボーカル)
Franz Di Cioccio(ドラムス、ボーカル)
Giorgio Piazza(ベース)
Franco Mussida(ギター、ボーカル)
Mauro Pagani(バイオリン、フルート、ボーカル)
 
 
衝撃の1stアルバム「Storia Di Un Minuto」発表の年ということで、まさにPFM最初期の映像です。メンバーそれぞれが若々しいのはもちろんですが、多数のバンドが出演したこの番組で他を圧倒してやろうというような、熱い気迫が感じられる演奏ですね。
 
アルバムでは落ち着いたボーカルが、緩急激しいこの曲の緩の部分を担っている感じでしたが、ここでは頭から荒々しく曲を煽っています。
 
チッチョが冒頭から凄まじいドラミングを見せますが、勢い余って左手のスティックを落としながら、すかさず腰に差していた予備のスティックをつかんでスネアロールを続けるあたりに、思わず見ている方も手に汗握ってしまいますね。
 
他の映像からも当初はマウロ・パガーニをフロントマンと位置付けていたようで(確かに美形ですし)、フロントに立って、ボーカル、フルート、バイオリンと大活躍しているのも新鮮です。
 
中盤で一転してムシーダの弾き語り風な静かなパートが入るのも、勢いに任せるだけではない、このバンドの懐の広さや音楽性の高さを感じさせてくれますね。
 
とにかく、最初から素晴らしいバンドであったことが伝わる貴重な記録だと言えるでしょう。
 

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