2. Witch's Song / I Am Your Pussy(17:15より)
両方とも「見えない電波の妖精(Radio Gnome Invisible)」シリーズからで、「I Never Glid」はシリーズpart IIになる4th「Angel's Egg」(1973)、「Witch's Song/I Am Your Pussy」はpart Iに当たる3rd「The Flying Teapot」(1973)の収録曲です。
デヴィッド・アレン率いるGongファミリーが、ヒッピー・コミューン的な共同生活をしている様子を取り上げたドキュメンターなので、インタビューが多く、演奏自体は2曲しかありません。でも逆に当時のヒッピーコミューンの様子や、Gongの音楽が生まれる環境が捉えられている貴重な映像だと言えるでしょう。
円陣を組んで、これから妖しい儀式でも始まるのかという雰囲気の中で始まる「I Never Grid」ですが、演奏が始まるとそのキレの良いリズムに驚かされます。ヒゲをたたえたピエール・ムーランがワイルドですね。
そこにスペーシーなシンセとユルユルなボーカルが乗り、独自のポップでサイケデリックな世界が広がります。サックスとギターのコンビネーションも抜群で、特にバッキングに回った時のスティーヴ・ヒレッジの職人的ギターは素晴らしいですね。
「Witch's Song / I Am Your Pussy」ではジリ・スマイスのボーカル&ボイスの炸裂具合と、淡々としたテクニカルな演奏と、デヴィッドの脱力したボーカルの組み合わせが、不思議な浮遊感を醸し出しています。まさにGongワールドです。
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