史上初のプログレッシヴ・バンドとも呼ばれるThe Moody Bluesの映像作品。1970年にイングランド南岸にあるワイト島で行なわれたフェスティバルでのステージに、インタビュー映像を挿入したものです。
アルバム「A Question Of Balance」(1970)発表直後のステージで、1971年に傑作「Every Good Boy Deserves Favour(童夢)」を発表し、翌1972年「Seventh Sojourn」発表後バンド活動が休止状態になることを考えると、まさに頂点に登り詰めようとする脂の乗った時期と言えましょう。映像の中でジャズティン・ヘイワードも「(コンサートの模様が)記録されてるとは知らなかったけど、嬉しかった。だってあれは僕らのピークだったから。」と言っていますし。
ライヴ・パフォーマンスは約20分過ぎから始まります。
ライヴ・パフォーマンスは約20分過ぎから始まります。
[members]
Justin Hayward (ギター、ボーカル)
John Lodge(ベース、ボーカル)
Ray Thomas(フルート、ボーカル)
Mike Pinder(メロトロン、タンバリン、ボーカル)
Graeme Edge(ドラムス、詩朗読)
[set list]
1. Gypsy
Justin Hayward (ギター、ボーカル)
John Lodge(ベース、ボーカル)
Ray Thomas(フルート、ボーカル)
Mike Pinder(メロトロン、タンバリン、ボーカル)
Graeme Edge(ドラムス、詩朗読)
[set list]
1. Gypsy
2. Tuesday Afternoon
3. Never Comes the Day
4. Tortoise and the Hare
5. Question
6. The Sunset
3. Never Comes the Day
4. Tortoise and the Hare
5. Question
6. The Sunset
7. Melancholy Man
8. Nights in White Satin
9. Legend of A Mind
10. Ride My See Saw
8. Nights in White Satin
9. Legend of A Mind
10. Ride My See Saw
安定した演奏に乗せて、ジャスティン・ヘイワードを中心に素晴らしいボーカルハーモニーを聴かせてくれます。そして叙情的で人懐っこいビート・バンド的メロディーに、静かに厳かにメロトロンが絡むと、もうムーディー・ブルースの世界。レイ・トーマスのフルートもメロトロンと重なることでさらに幻想的な魅力を発揮。
日が暮れ始めたところで「The Sunset」、そしてマイク・ピンダーが歌う「Melancholy Man」を経て、陽が落ちたところで名曲「Nights in White Satin(サテンの夜)」が始まるという構成もニクいですね。
あらためてバックで絶妙に曲を支えるマイク・ピンダーのメロトロンの素晴らしさに感嘆。彼がメロトロンにこだわり、担当楽器も“キーボード”ではなく“メロトロン”としていたのもうなずけます。ちなみにドキュメンタリー部分で、演奏中のメロトロン内部の様子が確認できるのが面白いですね。
映像ではまずその規模の大きさに圧倒されますが、実はこのワイト島フェスティバルはその混乱ぶり(観客のマナーの悪さ、アーティストへのヤジ、そしてゴミの山と赤字)から、当時のフラワー・ムーヴメントの崩壊を象徴するコンサートとも言われます。そういった貴重なドキュメンタリーとしても楽しめるのではないでしょうか。
日が暮れ始めたところで「The Sunset」、そしてマイク・ピンダーが歌う「Melancholy Man」を経て、陽が落ちたところで名曲「Nights in White Satin(サテンの夜)」が始まるという構成もニクいですね。
あらためてバックで絶妙に曲を支えるマイク・ピンダーのメロトロンの素晴らしさに感嘆。彼がメロトロンにこだわり、担当楽器も“キーボード”ではなく“メロトロン”としていたのもうなずけます。ちなみにドキュメンタリー部分で、演奏中のメロトロン内部の様子が確認できるのが面白いですね。
映像ではまずその規模の大きさに圧倒されますが、実はこのワイト島フェスティバルはその混乱ぶり(観客のマナーの悪さ、アーティストへのヤジ、そしてゴミの山と赤字)から、当時のフラワー・ムーヴメントの崩壊を象徴するコンサートとも言われます。そういった貴重なドキュメンタリーとしても楽しめるのではないでしょうか。