2013年1月28日月曜日

「Live in State Theater in Falls Church 2002」ハッピー・ザ・マン



1977年にデビューしたアメリカのテクニカル・シンフォ・バンドHappy the Manのライヴで、復活後の2002年8月に行なわれたTheater in Falls Churchでのパフォーマンス。曲は傑作「Crafty Hands」(1978)から「Service with a Smile」。

Happy the Manは、Camelの「I Can See Your House From Here(リモート・ロマンス)」で華麗なキーボード・ワークを聴かせてくれたキット・ワトキンス(Kit Watkins)が在籍したことでも有名ですね。 超名曲「Ice」での名演が思い出されます。

バンドは1979年に解散した後、2000年にギターのスタンレイ・ウィテイカーとキーボードのフランク・ワイアットを中心に復活。その後2004年にドラムスが交替して復活作「The Muse Awakens」を発表。しかし再び活動停止状態となり、スタンレイ・ウィテイカーとフランク・ワイアットは現在新バンドOvlivion Sunとして活動しています。

2000年の復活時にキット・ワトキンスのキーボード・サウンドを継承したのが、Rainbow、Elton John Band、Bill Joel Bandなどで活躍していたデイヴ・ローゼンタールでした。このライヴ映像はその当時のものです。
 
Stanley Whitaker(ギター、ボーカル)
Frank Wyatt(キーボード、管楽器)
Rick Kennell(ベース)
David Rosenthal(キーボード)
Ron Riddle(ドラムス、パーカッション)

画質はあまり良くないのですが、とにかく登場の場面からゾクゾクするほどカッコイイ!2000年に復活してコンサートを行なってからほぼ2年ぶりのステージということもあるのでしょう、プレイできる事を皆心から喜んでいるのが伝わってきます。

そして始まるキラー・チューン「Servie with a Smile」。11/8(6/8+5/8)拍子というノリにくい変拍子にもかかわらず、じわじわと高まる興奮。キット・ワトソン譲りのキーボードのクリアーな音色と、全員が一丸となったテクニカルなアンサンブルが見事です。特にプログレ・バンドには珍しいケレン味たっぷりのデイヴ・ローゼンタールが良い!曲が終った瞬間のポーズにもシビレます。

カメラワークからもきちんとした映像記録だったことがうかがえますから、どこかに映像が残っているんじゃないかと思うのですが…。ぜひフル・コンサートを見てみたいですね。