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2013年5月22日水曜日

「Guildford Civic Hall 1973」キャメル(Camel)


イギリスのバンドCamelが1973年に、イングランド南東部のサリー州にあるGuildford Civic Hallで行なったステージのライヴ映像。曲は1stアルバム「Camel」(1973)からインスト曲「Arubaluba」。

[members]
Andrew Latimer(ギター、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード、ボーカル)
Andy Ward(ドラムス、パーカッション)
Doug Ferguson(ベース、ボーカル)

Camelの最初期の映像と思われ、とても貴重なステージの様子を見ることができます。惜しむらくは音がアルバムのものを使用していること。当て振り(音に合わせて演奏する振りをする)ではなく、実際のライヴ映像にアルバムの音を被せたものだと思われます。オーディオデータがない、あるいは音質が悪過ぎるなどの理由で差し替えられたのかもしれません。

いずれにしてもオリジナル・メンバーの4人が、初々しくも実に自信に満ちた様子で演奏しているのがわかります。演奏はハードなのに音はマイルドというCamelサウンドにも、この飾らないけれど逆にまた悪ぶるわけでもない雰囲気がマッチしてますね。

派手なパフォーマンスのないバンドだけに、上半身はだかでドラムスを叩きまくるアンディー・ワードが、ライヴでは視覚的に大きな存在だったこともわかります。

2013年4月7日日曜日

「Snow Goose Live 1975」キャメル


イギリスの叙情派バンドCamelが1975年5月にBBCのTV番組に出演した際のスタジオ・ライヴです。名作「Snow Goose」(1975)からの曲を、木管四重奏のサポートを得て再現したものです。

[members]
Andrew Latimer(ギター、フルート、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード)
Andy Ward(ドラムス、パーカッション)
Doug Ferguson(ベース)

[set list]
1. Snow Goose
2. Friendship(本ビデオには未収録)
3. Rayader Goes To Town(本ビデオには未収録)

Camel唯一の全編インスト作品ですが、今聴いてもこのメロディーの美しさや4人のアンサンブルの素晴らしさはもう筆舌し難いものがありますね。

難しいことは特にやっていないし、音も分厚く重ねてはいません。必要以上に大仰に盛り上げるということもしていません。叙情性にも適度に抑制が効いているので、聴き込むほどに静かな感動が押し寄せてきます。

アルバムとは曲順が異なっていますが、それを感じさせない自然な流れで、緩急のついたメドレーになっています。やはりこのオリジナルメンバーは絶妙なバランスで成り立っていたことを実感するステージです。

ぜひ当時の映像で「Snow Goose」を全編演奏したものが見てみたいものです。見果てぬ夢として。

2013年1月24日木曜日

「BBC Sight and Sound Concert 1977」キャメル


BBCの番組「Sight and Sound」で放送された、1977年9月のライヴ映像。


始めてのメンバーチェンジでダグ・ファーガソン(Doug Ferguson)が去り、Caravanのリチャード・シンクレア(Richard Sinclair)が加入。ベースだけでなくボーカルも充実、アンサンブル的には最高のメンバーになった「Rain Dances」(1977) 〜「Breathless」(1978) の時期です。 


[members]
Andrew Latimer(ギター、フルート、ボーカル)
Andy Ward(ドラムス、パーカッション)
Richard Sinclair(ベース、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード)
Mell Colins(サックス、フルート、パーカッション)



[set list]
1. First Light
2. Metrognome
3. Unevensong
4. Rhayader
5. Rhayader Goes To Town
6. Skylines
7. Highways Of The Sun
8. Lunar Sea
9. Rain Dances
10. Never Let Go
11. One Of These Days I'll Get An Early Night

やっぱりリチャード・シンクレアは歌上手いですね〜、声も良いし。そしてリチャード・シンクレアとアンディ・ラティマーのハモりなんて嬉し過ぎます。アンディのダブルネックギター、ピーターのMC、アンディとメルのダブル・フルート、 そしてデニム短パンでタイトにドラムスを叩きまくるのアンディ・ウォード(良いドラミングだなぁ)…あぁ感激な映像の目白押し。

特にギターとキーボードの絡みにサックスが加わることでアンサンブルのバリエーションや音の厚みが増えているのが、このライヴの特徴。旧曲もアレンジが凝っていて“フュージョン版”的な新しい魅力が感じられます。

こうして見ると確かにピーター・バーデンスはソロを任された時にはテクニック的に苦しいかなぁという気がしないでもないですが、逆に彼がテクニカルな演奏に走らないからCamel独特のメロディアスでファンタジックな世界が広がる気がします。

2013年1月21日月曜日

「Live in Concert Hammersmith Odeon 1976」キャメル


イギリスのファンタジック・ロックバンドCamelが、「Moonmadness」(1976)発表後のツアーで、スペインのマドリッドで行なったコンサートのライヴ映像。

[members]
Andrew Latimer(ギター、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード、ボーカル)
Doug Ferguson(ベース)
Andy Ward(ドラムス)

[setlist]
1. The White Rider 
2. Lunar Sea
3. Preparation
4. Dunkirk

「The White Rider」は2nd「Mirage」、「Luner Sea」は4th「 Moonmadness」、そして「Preparation〜Dunkirk」は3rd「Snow Goose」からの選曲。

この1976年には「Moonmadness」発表後にベースのDoug Fergusonが脱退しRichard Sinclairが加入(Doug Fergusonのアップがないのはそのあたりと関係している?)、さらにMel Collinsがゲストで参加するなどして、サウンドもテクニカルなインストとポップな歌ものへと変化します。それはそれで新たなCamelの魅力ではあるのですが、オリジナル・メンバーが作り出していたファンタジックなロックサウンドは薄れていきます。

そういう意味では最もCamelらしい音が聴ける時期の映像記録だと言えるでしょう。この暖かく神秘的な音は突出した技術は持たない4人だからこそ生み出せたもの。

メロディーや音色にこだわったピーター・バーデンスのキーボード、すでに叙情性で聴く人の耳を釘付けにするアンディ・ラティマーのギター、シンバルワークが繊細なアンディ・ワードのドラミング、出しゃばらず堅実なプレイに徹するダグ・ファーガソンのベース。そして時にユニゾンで、時にハモりながら絡み合うギターとキーボードのアンサンブルの面白さ。そこには4人の絶妙なバランスが感じられます。


後にGenesisと並んでCamelタイプの音と呼ばれる例は多いですが、実は単純なメロディアスなインストを越えたこうした面白さは、この初期のCamelならではだったと思います。