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2016年11月6日日曜日

「Rainbow Theatre Live 1975」ハットフィールド&ザ・ノース(Hatfield and the North)



いわゆるカンタベリー派を代表するバンドHatfield and the Northによる、1975年のRainbow Theatreでの超お宝ライヴ映像。

[members]
Phil Miller(ギター)
Richard Sinclair(ベース、ボーカル)
Pip Pyle(ドラムス)
Dave Stewart(キーボード)
   
[setlist]
1. The Yes No Interlude
2. Fitter Stroke Has a Bath
3. Didn't Matter Anyway
   
曲は名作「The Rotters' Club」(1975) からの2曲で、アルバム通りにメドレーで演奏されます。
   
冒頭から安定感があり小気味良いリズムに乗ってデイヴ・スチュアートのファズ・オルガンが鳴り響き、一気にカンタベリーな雰囲気に包まれます。しかし、この淀みなく流れていく演奏の何と素晴らしいことでしょう。故ピップ・パイルのドラミングが切れ味最高です。

中盤から入るリチャード・シンクレアのソフトなボーカルにウットリ。でもさりげなく7拍子。そして美しいスキャットと共に再び演奏が走り出す。
   
フィル・ミラーのうねるギターが7拍子で弾きまくっても、アンサンブルは美しくリズムは軽快。でもジャズにもフュージョンにもならないというのが独特のバランス感覚のなせるワザなのでしょう。


2013年11月8日金曜日

「French TV 1973」ハットフィールド&ザ・ノース



イギリスのカンタベリー・ジャズ・ロック・バンドHatfield and the Northが、1973年1月にフランスのTV「Rockenstock」用に行なったスタジオ・ライヴ映像。

カンタベリー・ミュージック・ウェブ・サイトのCalyxによれば、この時演奏されたのは曲は「God Song」、 「Fol De Rol」、 「For Robert」、 「A-Mewsing」のメドレーで、こちらの映像はその前半部分の抜粋。トータル18分のオーディオ記録はこちらで視聴&ダウンロードが可能。

[members]
Dave Sinclair(キーボード)
Phill Miller(ギター)
Pip Pyle(ドラムス)
Richard Sinclair(ボーカル、ベース)

[guest]
Robert Wyatt(ボーカル)

1973年と言うとまだ1stアルバムが発表される前。実際メンバーは1stアルバムとは異なり、キーボードはデイヴ・シンクレアが担当している珍しい映像です。この後インプロヴィゼーションが多くなった事でデイヴ・シンクレアは脱退しCaravanに再加入、新たにデイヴ・スチュアート(Dave Stewart)がメンバーに加わることになります。
  
ロバートは1973年6月に事故により車椅子生活を送ることとなり、1974年に「Rock Bottom」でボーカリストとして音楽界に復帰しますが、すでに事故以前からドラマーだけでなくボーカリストとしても、存在感を発揮していた事が分かります。

映像がぎこちなく、また完全収録ではないのが残念ですが、中盤鋭い音でソロを奏でるフィル・ミラーのギターのカッコ良さや、多彩なキーボードを駆使するデイヴ・スチュアートに比べるとオルガン主体のシンプルなデイヴ・シンクレアのキーボードが新鮮です。すでにベテラン・メンバーばかりなので、アンサンブルの安定感は抜群ですね。

「Fol De Rol」のみ1st「Hatfield and the North」収録曲ですが、それ以外にもロバートが参加していた曲があったというのが面白いですね。ロバートの参加は1972年からあったようで、個性の強いロバートの声とマイルド&ジェントルなリチャード・シンクレアの声の掛け合いの自然さを考えると、かなり密接に関係していたことが伺われます。