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2013年6月7日金曜日

「Live in Philadelphia 1979」イエス



傑作「Relayer」(1974)発表後にキーボードのパトリック・モラーツが脱退し、リック・ウェイクマンが再び加入して制作された「Going for the One」(1977)。そのままのメンバーで翌年制作されたのが「Tormato」(1978)でした。

この映像はその「Tormato」発表後(と言っても約9ヶ月後)、フィラデルフィアのスペクトラム・アリーナでの公演を収録したものです。テレビ用に撮影されましたが、放送されたのは一部で収録時間50分程。そのラストを飾る「Roundabout」です。

[members]
Jon Anderson(ボーカル)
Chris Squire(ベース)
Steve Howe(ギター)
Alan White(ドラムス)
Rick Wakeman(キーボード)
  
このツアー直後にジョンとリックが脱退という、バンド的には崩壊寸前と言える時期でのライヴですが、演奏はさすがにこのラインアップならではの完成度。「Yessongs」(1972)の鬼気迫る雰囲気とは異なり、安定感と余裕を感じさせつつ、自分たちの音世界を観客に届けてくれている感じです。
 
初登場となる回転円形ステージですが、コンパクトで立体的なセッティングがとてもカッコ良いですね。ステージ上にグランドピアノが載っているのが当時を偲ばせてくれます。

曲のスピードもかなり速く、ちょっと神がかったようなアンサンブルに興奮させられます。リック・ウェイクマンのパーカッシヴなハモンド・オルガンが素晴らしいですね。観客の盛り上がりも凄いです。

2013年3月24日日曜日

「Sounding Out 1971」イエス



イギリスを代表するプログレッシヴ・ロック・バンドYesの1971年の映像で、1971年10月3日にロンドン北西部にあるHemel Hempsteadでのステージにインタビューを挟んだBBCのTV番組「Sounding Out」です。

傑作「Fragile(こわれもの)」発売が1971年11月26日なので、その直前のライヴです。「Long Distance Runaround」、「The Fish」、「Mood For a Day」がその「Fragile」からの曲、残りは3rd「The Yes Album」。からの曲となります。

[members]
Jon Anderson(ボーカル)
Chris Squire(ベース、ボーカル)
Steve Howe(ギター、ボーカル)
Bill Bruford(ドラムス、パーカッション)
Rick Wakeman(キーボード)
  
[set list]
1. Long Distance Runaround
2. I've Seen All Good People(Your Move)
3. Perpetual Change
4. The Fish
5. Mood For a Day
6. Yours Is No Disgrace

何と言ってもこの映像の特筆すべき点は、「Fragile(こわれもの)」「Close to the Edge(危機)」という二大傑作アルバムのラインアップによるライヴだということです。Yesの映像は比較的多く残っていると思われますが、この“黄金期”のラインアップによるものは非常にレアであり貴重だと言えるでしょう。

リック・ウェイクマンのYes加入が1971年7月頃、ビル・ブルーフォードのYes脱退が1972年6月頃なので、二人が同時に在籍した時期は非常に短いと言えます。ちょっと前の映像だとキーボードがトニー・ケイ(Tony Kaye)、ちょっと後のものだとドラムスがアラン・ホワイト(Alan White)になってしまいます。有名な「Yessongs」映像もアラン・ホワイトによるライヴです。

服装や舞台装置なども含めた独特の雄大な世界を築いている「Yessongs」の映像と比べると、このステージ映像は地味で誰もケイプを身につけたりもしていませんが、非常に力強い演奏で観客もノリノリなことがわかります。 

このメンバーでの「Roundabout」と「Close to the Edge」のライヴ映像が、いつかどこかから発掘されるのを夢見て、この貴重な映像を楽しみたいと思います。

2013年1月17日木曜日

「Yessongs 1972」イエス


Yes が1972年12月の「Close to the Edge(危機)」発表後に行なったツアーの模様を74分に収めた作品。場所はロンドンのレインボー・シアター。Yesの映像作品は比較的多いですが、この1970年代前半の絶頂期のステージがフル・ステージで堪能できるのはこの作品だけです。


[members]

Jon Anderson(ボーカル)
Steve Howe(ギター、バッキング・ボーカル)
Chris Squire(ベース、バッキング・ボーカル)
Alan White(ドラムス)
Rick Wakeman(キーボード)

[set list]

1. Your Move / I've seen all good People
2. The Clap
3. And You And I
4. Close To The Edge
5. The Six Wives Of Henry 8(抜粋)
6. Roundabout
7. Yours Is No Disgrace
8. Starship trooper(抜粋)


例によって1970年代特有のサイケデリックな演出が邪魔ですが、それを差し引いても神がかった演奏には圧倒されます。何より曲のテンポが速く、メンバーの 演奏の勢いが違います。そしてテクニカルなのにジャズ・ロックなどにはならず、独特の世界を創り上げてしまうところがYesならでは。


ジョン・アンダーソンのビブラートしないハスキー・ハイトーン・ボーカル、ゴリゴリとした音でドライヴするクリス・スクワイアのベース、隙間を全て埋め尽くさんばかりに斬り込んでくるスティーヴ・ハウのギター、そして空間までコントロールしているようなリック・ウェイクマンのキーボード。それぞれの個性をハイ レベルでぶつけ合うアンサンブルはまさに唯一無二。

ドラムスがビル・ブルーフォード(Bill Bruford)でのアンサンブルが聴けないのはちょっと残念ですが、このアメリカ・ツアー開始1週間前に加入したというアラン・ホワイトも若々しいドラミングで緊張感溢れる演奏を繰り広げています。


2012年12月に「40周年記念HDニューマスター版」がDVDとBlu-rayで発売されました。


DVD     Blu-ray