2013年1月29日火曜日

「Live in Midnight Special 1975」クラフトワーク



テクノ・ポップの先駆となるドイツのエレクトロニクス・バンドKraftwerkが、アメリカの「Midnight Special」で演奏した1975年の映像。曲は「Autobarn」ショートバージョン。
 
これは1974年に発売されたアルバム「Autobarn」のタイトル曲で、アルバムは全英4位、全米5位となる大ヒット、アメリカではシングルもチャート25位となりました。

芸術アカデミーでクラシック音楽の教育を受けていたラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーが、デュッセルドルフ音楽院の即興音楽クラスで出会ったのがきっかけで音楽活動を開始。それぞれ医師の息子と建築家の息子という裕福な家庭に育ち、商業的成功などとは無関係にアヴァンギャルドでエクスペリメンタルな試みに没頭していたのだとか。

彼らがムーグ・シンセサイザーを手にし、新加入のウォルフガング・フリューアが自作の電子パーカッション(エレクトリック・ドラム)を持ち込むことで完成したのがこの「Autobahn」です。

Ralf Hütter(ヴォイス、シンセサイザー、キーボード)
Florian Schneider(ヴォイス、シンセサイザー、フルート)
Karl Bartos(電子ドラム)
Wolfgang Flür(電子ドラム)

無表情に楽器を操作するメンバーたち。でもアナログな楽器を演奏する姿には、後のショーアップされたステージとは違い初期の実験精神みたいなものが感じられますね。シンセ・リズムを手弾きしているのもとても新鮮です。ラフルとフローリアンがそれぞれMini MoogとARP Odysseyという別のシンセサイザーを操っているのも印象的です。

ちなみにアルバムジャケットはオリジナルが断然好きです。