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2013年11月2日土曜日

「Live at Lucerna 1971」モードリィ・イフェクト



チェコのバンドModrý Efektが、1971年にスイスのルツェルンで行なったプラハ・ジャズオーケストラとの共演ライヴ映像。

[members]
Radim Hladík(ギター)
Jiří Kozel(ベース、
Lešek Semelka(キーボード)
Vlado Čech(ドラムス、パーカッション)

[set list]
1. Popinavy Brectan
2. Má Hra

1969年にバンドが結成されたBlue Effectは、Modrý Efekt、 M Efektと名前を変えつつ1981年まで活動し、近年再びBlue Effectとして復活してライヴ活動を行なっている、チェコを代表する息の長いロック・バンドです。
 
Modrý Efektとして1971年に「Nova Synteza」を発表しますが、これが何とチェコスロバキアン・ジャズ・オーケストラというジャズ・ビッグ・バンドとの共演という、プログレッシヴ・ロック界でも非常にレアな内容のジャズ・ロック・アルバムでした。

映像はその1971年、恐らくアルバム発表に前後して行なわれたコンサート映像と思われ、アルバム「Nova Synteza」収録の2曲が演奏されています。

映像でも分かるように、ギターのラディム・フアディックを中心に、ハードロックバンドとジャズ・ビッグ・バンドが見事に融合した迫力満点なサウンドが素晴らしいですね。管弦オーケストラとの共演は数々のバンドが試みていても、ジャズ・ビッグ・バンドとの共演は他に例がないと思われますが、実に新鮮で見事な演奏です。

ジャズ・ギター奏法も取り入れた高度なテクニックと力強さで、パワフルなブラス・セクションと堂々と渡り合うラディムのギターがとにかく素晴らしいですが、非常に計算され両者を巧みに融合させながら次々と展開していく楽曲そのものもとても魅力的です。

ジャズ・バンドのメンバーの醸し出すラフな雰囲気も、バンド同士が対等にぶつかり合う荒々しさに通じていて良いですね。

「Nova Syntheza」は現在入手困難なため、同様な手法でビッグ・バンド・オーケストラと共演しながら、より洗練された次作「Nova Symtheza II」(1974)をご紹介しておきます。

2013年9月8日日曜日

「Live TV 1978」エム・イフェクト



チェコ・スロバキアのバンドM Efektによる、1978年のTV用スタジオ・ライヴ。

バンドはBlue Effect、Modrý Efekt、そしてM Efektと名前を変えつつ活動を続けたのですが、曲はBlue Efekt時代から数えて第6作にあたる「Svet Hledacu」(1979)収録の「Rajky」。

[members]
Radim Hladík(ギター)
Lešek Semelka(キーボード、ボーカル)
Oldřich Veselý(キーボード、ボーカル)
Vlado Čech(ドラムス、パーカッション)

ベース奏者がいませんが、それが気にならないほどキーボードによる低音部が効いています。むしろ重いシンセの音が独特な魅力になっていますね。

バンドの中心はギターを流麗に弾きまくるラディム・フアディック。Focusのヤン・アッカーマン(Jan Akkerman)を思わせる硬質な音が特徴ですが、ただ弾きまくるだけでなく二人のキーボード奏者とのアンサンブルも素晴らしく、バンドとしてとてもバランスの良い音を聴かせてくれます。

後にSynkopyでも活躍するキーボードのオルドリッチ・ヴェセリの力強いボーカルも大きな魅力。思わず手に汗握ってしまうような熱いものを感じます。

東欧らしい薄暗さや重厚さをまといながら、欧米のバンドと比べても何の遜色も無いテクニックと歌心溢れる演奏には、一流バンドが持つ安定感と存在感が感じられますね。素晴らしいバンドです。

ちなみにバンド名の“modrý”とはチェコ語で“blue”のこと。つまりModrý Efektとは当初のバンド名Blue Efektのチェコ語名ということになります。バンドは現在でも活動中で、再びBlue Effectを名乗っているようです。