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2020年7月3日金曜日

「Live 1980」バンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソ(Banco Del Mutuo Soccorso)


イタリアのバンドバンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソ(Banco Del Mutuo Soccorso)がRAI(イタリア国営放送)で1980年に行ったTVライブ映像。
   
  
[members]
Francesco Di Giacomo:ボーカル 
Vittorio Nocenzi:シンセサイザー、キーボード
Gianni Nocenzi:ピアノ、キーボード
Rodolfo Maltese:ギター、トランペット
Pierluigi Calderoni:ドラムス、パーカッション
Gianni Colajacomo:ベース
Karl Potter:パーカッション

[set list](曲/収録アルバム)
1. Di Terra /「... Di Terra」(1978)
2. Garofano Rosso  /「Garofano Rosso」(1976)
3. E Mi Viene Da Pensare  /「Canto di primavera」(1979)
4. R.I.P.  /「Banco del Mutuo Soccorso」(1972)
5. Interno Città  /「Canto di primavera」(1979)
6. Capolinea  /「Capolinea」(1979)
7. Il Ragno  /「Come in un'ultima cena」(1976)
8. Non Mi Rompete  /「Io Sono Nato Libero」(1973)
9. Circobanda  /「Canto di primavera」(1979)
  

1970年代初期には、暑苦しいほどに構築されたノチェンツィ兄弟のツイン・キーボードとフランチェスコ・ディ・ジャコモのカンツォーネ的な熱唱ボーカルで、強烈なアルバムを次々と発表したバンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソですが、その後のディスコやパンクなどのムーブメントを経て、少しポップさが増した1980年のライブです。

全編、隙きのないアンサンブルで、各楽器の見せ場もあって、見ごたえのあるライブですね。やはりピアノが大活躍し、カンツォーネ歌唱がボーカルを取るロックは非常に個性的ですが、ここではギターやポリシンセが全面に出てハモンドオルガンが使われないといったところに、時代を感じさせる変化が見て取れます。その分、初期に比べサウンドよりも音の厚みと多彩さが増したようです。
  
プログレ度的には、初期の名曲「R.I.P.」が気になりますが、やはり時代を反映して、攻撃的なロック色は薄れて、リズミカルでポップなアレンジになっています。それでも、変拍子でもノリノリな演奏は見事ですね。叙情性も失われていません。

それでも旧曲の別アレンジよりも、当時の曲の方が自然な印象を与えるのは仕方ないところ。そうしたサウンドの変化には好き嫌いはあるでしょうが、バンドとしての充実期であったことを物語る貴重な映像記録であることは、間違いないでしょう。

2013年5月2日木曜日

「Live in Rome 1972」バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ(Banco del Mutuo Soccorso)



イタリアのバンドBanco del Mutuo Soccorsoが、1972年にローマで行なわれた“Festival Avanguardia e Nuove Tendenze(前衛と新しい潮流の音楽の祭典)”に参加した際のライヴ映像。イタリア国営放送Raiのテレビ映像。

「Banco Del Mutuo Soccorso」(1972)でアルバム・デビューした頃にあたり、曲もこの1stアルバムからで名曲「R.I.P(requiescat in pace:ラテン語で「安らかに眠れ」の意)」です。

[members]
Vittorio Nocenzi(オルガン、シンセサイザー、クラリネット、ボーカル)
Gianni Nocenzi(ピアノ、フルート、ボーカル)
Marcello Todaro(ギター、ボーカル)
Renato D'Angelo(ベース)
Pierluigi Calderoni(ドラムス)
Francesco Di Giacomo(リード・ボーカル)

ボーカルのジャコモをセンターに、ノチェンツィ兄弟がシメトリーに向き合うセッティング。二人のキーボード奏者がサウンドの核になっていることが伺えます。特にジャンニ・ノチェンツィのピアノが素晴らしく、生ピアノが活躍するハードロックという特異なサウンドを作り上げています。

そしてジャコモのボーカルも朗々と歌い上げるカンツォーネ・タイプ。決して声量や音域の面で突出している訳ではありませんが、お伽噺にでも出てきそうなその風貌と、その風貌には似合わない甘い声質で、これまたハードロックなサウンドには似つかわしくない個性を醸し出しています。

演奏の素晴らしさに反して、映像的にも音声的にもちょっと厳しい内容なところが残念ではありますが、逆にこの荒さが当時の熱気溢れるコンサートの貴重な記録であることを感じさせてくれます。