2013年1月20日日曜日

「Live in Shepperton Studio 1973」ジェネシス



1973年10月、イギリスのShepperton StudioにおけるGenesisのスタジオライヴ映像です。「Selling England by the Pound(月影の騎士)」(1973)発表後のステージで、全5曲1時間に渡ってPeter Gabriel在籍時の黄金期のメンバーによるライヴが堪能できます。

[members]
Peter Gabriel(リード・ボーカル、フルート、タンバリン)
Tony Banks(キーボード、12弦ギター)
Michael Rutherford(ベース、12弦ギター、バッキング・ボーカル)
Steve Hackett(エレクトリック・ギター、12弦ギター)
Phil Collins(ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル)


[set list]
1) Watcher of the Skies
2) Dancing with the Moonlit Knight
3) I Know What I Like
4) The Musical Box
5) Supper's Ready

あらためてピーター・ゲイブリエルの演劇性や異形性を前面に打ち出した幻想世界が、非常に特異であったことがわかります。曲間を繋ぐ彼の語りも、とても重要な要素だったんですね。

とともに後のリード・ボーカリスト、フィル・コリンズがライヴでも歌が上手くきれいにハモるため、ボーカルパートの充実度と安定感はその後の凡百のフォロワーには真似できないレベルにあることもわかります。

そのフィル・コリンズの演奏レベルに他のメンバー達が追いつき、ピーター・ゲイブリエルのカリスマ性と他のメンバー演奏技術の高さが、絶妙なバランスで共存していた時期の貴重な映像記録だと思います。

アルバム「Genesis Live」は、この映像収録時期に近い1973年2月のステージから作られたものです。