2023年9月12日火曜日

「Live At THE OLD GREY WHISTLE TEST (1979)」U.K.(ユー・ケー)



イギリスのバンドU.K.が、イギリスBBCの音楽番組「Old Gray Whistle Test」に出演した1979年のライブ映像。曲はライブアルバム『ナイト・アフター・ナイト』(1979)にのみ収録されている「ナイト・アフター・ナイト」、そして「デンジャー・マネー」(1979)収録の「シーザーズ・パレス・ブルース」です。


[members]
John Wetton(ベース、ボーカル)
Eddie Jobson(キーボード、エレクトリック・バイオリン)
Terry Bozzio(ドラムス)

[setlist]
1. Night After Night
2. Caesar's Palace Blues


1978年に突如スーパーバンドとしてデビューしたU.K.でしたが、1stアルバム『U.K. (憂国の四士)』(1978)発表後、Allan Holdsworth(ギター)、Bill Bruford(ドラムス、パーカッション)の二人が脱退し、新たにBrufordを結成します。

残されたジョン・ウェットンとエディ・ジョブソンは、フランク・ザッパ率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのドラマーだったテリー・ボジオとともに、トリオ編成として再出発し、2ndアルバム「デンジャ・ーマネー」を発表します。

当時は、ツワモノだらけのオリジナル・ラインアップにも驚愕しましたが、再編の結果、EL&Pと張り合えそうなキーボード・トリオ(+バイオリン!)が登場したことにも、大いに胸踊らせたものでした。

そして同年5月に初来日し、そのライブ・ステージを記録した『ナイト・アフター・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)』(1979)をリリースします。本映像は、このライブアルバム発表後に収録されたものと思われます。

大きな期待にも関わらず、U.K.はメンバー間の方向性の違いから翌年解散してしまいます。わずか3年足らずの活動となりましたが、そのインパクトは大きく、相当テクニカルなアンサンブルなのに、今のプログメタルの弾き倒しとは違う、メロディアスでドラマチックな曲は、今聞いても非常に格好良く魅力的です。

口パクではなくライブ演奏だと思われ、前者ではテリー・ボジオが、後者ではエディ・ジョブソンがハモリを入れていたり、「シーザーズ・パレス・ブルース」の冒頭部分で、エディ・ジョブソンがエレクトリック・バイオリンをギターのように指で弾く場面など、いろいろと見どころの多い映像です。





2023年6月3日土曜日

「Supertramp Live on Young Music Show 1976」スーパートランプ



イギリスのバンドスーパートランプ(Supertramp)が、NHKのヤング・ミュージック・ショーに出演したライブ映像。1976年5月に東京・渋谷のNHK101スタジオで収録されたもの。

members
Rick Davies(リード・ボーカル、キーボード、ハーモニカ)
Roger Hodgson(リード・ボーカル、ギター、キーボード、マリンバ)
John Anthony Helliwell(サックス、クラリネット)
Dougie Thomson (ベース)
Bob Siebenberg(ドラムス、パーカッション)

[setlist]
1 School
2 Bloody Well Right
3 Hide in your Shell
4 Poor Boy
5 Dreamer
6 Rudy
7 Lady
8 Crime of the Century


1979年発表のアルバム『Breakfast in America』で全米ビルボード・チャート第1位を獲得し、日本での人気も爆発する前の1976年に来日した時のステージです。NHKには先見の明があったのです。

3rdアルバム『Crime of the Century』(1974)
で、広範な音楽性、プログレ的展開、緻密なアレンジ、見事な演奏、ポップなメロディーを高度に融合させていたスーパートランプ。すでに4枚目Crisis? What Crisis?(危機への招待)』(1975)が出ていたにも関わらず、そこからは「Lady」一曲のみで、残りの「School」、「Bloddy Well Right」、「Hide in your Shell」、「Dreamer」、「Ludy」はすべて「Crime of the Century」からをいう、最新作を差し置いた(!?)選曲です。『Crime of the Century』好きとしては最高の流れ!

やはりリック・デイヴィスとロジャー・ホジソンの二人のリードボーカルが大きな魅力で、二人が交互にボーカルを取る構成になっています。加えてエレピやブラス楽器の効果的な使い方など、アンサンブルや曲構成の素晴らしさも光ります。音楽性の幅広さ、奥深さを実感。

また、
ジャズやブルースの影響を受けたノリの良い曲は、その魅力がライブでは一層引き立ちますね。

そしてアルバム
『Crime of the Century』で特に顕著だった、ポップさの奥に垣間見える叙情性と幻想性が、ここでも見事に再現されています。

音質・画質とも残念なものですが、上り調子のバンドの勢いが感じられる、基調で素晴らしいライブ記録と言えるでしょう。



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2022年11月12日土曜日

「L'anno,il posto,l'ora e Parsifal Live 1972」イ・プー(I Pooh)


イタリアのバンド、イ・プーの第6作目にして、もっともシンフォニックな傑作となった「Parsifal(パルシファル)」(1973)の、1972年のライブ映像。詳しい情報がないのが残念です。

[members]
Roby Facchinetti(ボーカル、キーボード)
Dodi Battaglia(ボーカル、ギター)
Red Canzian(ボーカル、ベース)
Stefano D'Orazio(ボーカル、ドラムス)

アルバム「Parsifal」から、冒頭曲「L’Anno, Il Postso, L’Ora(年、場所、時間)」とラストの大曲「Parsifal」をメドレーで演奏したもの。画質・音質は決して良いとは言えませんが、ライブ・バンドとしても定評のあるイ・プーの、パワフルで荒々しい演奏が楽しめます。

前半で見せる安定感のあるバンド演奏、絶妙なボーカルハーモニーも素晴らしいものがありますが、後半でストリングスを加えた「Parsifal」の、何と感動的なことか。

ちなみに「パルシファル」はアーサー王の聖杯伝説に出てくる騎士の名前。リヒャルト・ワーグナーが1882年に完成させた楽劇では「パルジファル」となっています。





2022年11月5日土曜日

「Old Grey Whistle Test 1979」ブランドX


イギリスのテクニカル・ジャズロック・バンドBrand Xが、1979年6月にイギリスのTV番組「Old Grey Whistle Test」用に行なったスタジオライヴ映像。

曲は5thアルバム「Product」(1979)から「...And So To F... 」。

Phil Collins(ドラムス、パーカッション、ボーカル)
John Goodsall(ギター、ボーカル)
Robin Lumley(キーボード)
Peter Robinson(キーボード)
Percy Jones(ベース)

冒頭に入っているフィル・コリンズへのインタビューではGenesisの活動についての話題も。Genesisは丁度「...And Then There Were Three...」(1978)を出して、「Duke」(1980)発表前という時期です。やはりメディアではGenesisの活動への関心が高く、Brand Xも「Genesisのフィル・コリンズが参加しているバンド」という捉え方がされていたことが伺われます。

それはさておき、この時のメンバーはツワモノ揃いです。特にアルバム「Product」は新旧2チームによるセッションアルバム的なものであるため、結果的にここに集まったメンバーは誰もが強烈な個性とテクニックを兼ね備えた5人。

キーボードの高速パッセージに導かれて、凄まじい9拍子(4拍子+5拍子)アンサンブルが始まります。フィルのボーカルが入ると8拍子にリズム・チェンジ、でも突進する迫力と勢いは少しも衰えません。フィル・コリンズのドラミングは本当に素晴らしいですね。全体を包み込んで押し上げて行くようなドラミングです。

ジョン・グッドソールの早弾きギターも、パーシー・ジョーンズのフレットレスベースも、一糸乱れぬというよりは、むしろさらにその上を行って余裕で楽しんでいる感じ。この、超絶技巧なのにポップテイストが感じられるところがまたBrand Xらしいと言えるかもしれません。

さぁこれから…というところで終ってしまうのが残念ですが、サワリであってもBrand Xの凄さが実感できる映像だと言えるでしょう。

2021年7月11日日曜日

「Live in Tokyo 1975」Strawbs(ストローブス)


イギリスのバンド、ストローブスが、8thアルバムとなる最新作「Ghost(幻影)」のツアーで1975年に来日した際の、TV放送用スタジオ・ライヴ映像。NHKのスタジオに観客を入れて収録されたもので、1975年5月10日に「ヤング・ミュージック・ショー」で放映されました。

[members]
Dave Cousins - vocals, guitar 
Dave Lambert - lead guitar, vocals
Chas Cronk - bass guitar, vocals
John Hawken - keyboards
Rod Coombes - drums, percussion

[tracklist]
1. Lemon Pie
2. Remembering / You And I (When We Were Young) 
3. New World
4. The Life Auction
5. drum solo
6. Hero And Heroin
7. Just Love
8. Down By The Sea

各曲の収録アルバムは以下の通りです。
「Lemon Pie」、「
Remembering」、「You And I  (When We Were Young) 」、「The Life Auction」→幻影Ghosts)」(1975)

「New World」→「
グレイヴ・ニュー・ワールドGrave New World」(1972)

Hero And Heroin」、「Just Love」→「Hero And Heroin(ヒーロー・アンド・ヒロイン)」(1974)

「Down By The Sea」→「バースティング・アット・ ザ・​シームス(
Bursting at the Seams)」(1973)

アコースティックでポップなサウンドで出発したバンドが、リック・ウェイクマンの加入を機にトラッドやクラシック音楽を取り込み、次第にエレクトリック・バンド化も進みます。

この頃になるとさらにプログレッシヴ・ロックへと傾倒し、
ルネッサンスの初代キーボード奏者ジョン・ホーケンを迎え、「ヒーロー・アンド・ヒロイン」(1974)、「幻影」(1975)とアルバムを発表します。

そのジョン・ホーケンが、リック・ウェイクマンばりに、グランドピアノ、フェンダー・ローズ、黒いメロトロンM400S2台、ミニ・ムーグ2台と、キーボードの〝
要塞〟に陣取っているのが印象的です。

もちろんプレイの面でも、
美しいローズ・ピアノ、物憂いミニ・ムーグ、ドラマチックなメロトロンと、職人的な素晴らしい仕事をしています。

ライヴらしくアルバム以上に熱い演奏になっていて、
人懐こいメロディーの素晴らしさ、デイヴ・カズンズの独特なボーカル、三声のハーモニーの魅力に、ロックっぽい力強さが加わっているのも魅力ですね。

当時「幻影」をFMラジオで聞き、アルバムを入手し、いわゆるプログレッシヴ・ロックと言うには少し地味でポップ過ぎるかなと思いつつも、アルバムが愛聴盤になっていたこともあり、「ヤング・ミュージック・ショー」を食い入るように見た記憶がありますが、今見ても、実に安定した演奏による素晴らしいステージだったことが分かります。

本ツアー後にジョン・ホーケンはバンドを脱退し、イリュージョンに参加して2枚のアルバムを制作することになります。ジョン・ホーケンのプレイ映像としても、貴重なものと言えるでしょう。

2021年6月2日水曜日

「The Scene of Pale Blue live in 1987」アウター・リミッツ(Outer Limits)


海外での人気も高かったアウター・リミッツが、4thアルバム「ペール・ブルーの情景」(1987)をリリースした1987年1月に、横浜VIVRE21で行ったライヴ映像。

曲はアルバム・タイトル曲である大作「ペール・ブルーの情景」。


[members]
塚本周成:キーボード
川口貴:バイオリン、ギター
荒牧隆:ギター
桜井信行:ドラムス
上野知己:ボーカル、キーボード
石川 正:ベース


武蔵野音楽大学の学生であった、塚本周成、杉本正、川口貴の3人により結成されたアウター・リミッツは、塚本の本格的な作曲・オーケストレーションと、川口の華麗なバイオリンを特徴としたシンフォニック・バンドです。

2nd「ミスティ・ムーン」(1985)がインディーズで大ヒットし、「少年の不思議な角笛」(1986)が、フランスの「Harmonie」誌で80年代の世界のプログレ作品のベストアルバムに選ばれるなど、海外の人気も高まりました。

この「ペール・ブルーの情景」は、いわゆるLPアルバムの片面を使った大作ですが、クラシック音楽を文化的バックグラウンドとして持たない日本のバンドが、そのクラシックな技法を、楽曲面でも演奏面でも対等なレベルまで高めて、なおかつモノマネではないオリジナリティーあふれる音楽として結実させた名曲です。

複雑な楽曲を見事に再現する、メンバーの技量が素晴らしいですね。アルバムとは違って、終盤のギター・ソロのパートで、川口がバイオリンを弾きまくっているのが新鮮です。

2021年5月23日日曜日

「Song of The Marching Children live 1972」アース&ファイア(Earth & Fire)


オランダのバンドアース・アンド・ファイア(Earth & Fire)が1971年に発表した2ndアルバム「アムステルダムの少年兵(Song of The Marching Children)」から、1972年のテレビ出演した際の映像。

曲は、アルバムB面を費やした18分を越えるタイトル曲から、前半部分を抜粋したもの。


[members]
 Jerney Kaagman:リード・ボーカル
 Chris Koerts:ギター、エレクトロニクス、ボーカル
 Gerard Koerts:メロトロン、オルガン、ピアノ、シンセサイザー、フルート、ボーカル
 Hans Ziech:ベース
 Ton van der Kleij:ドラムス、パーカッション、ボーカル


そもそもは1970年に「Seasons」をヒットさせたポップ・バンドで、2ndからプログレッシヴ・ロック・バンドに変わりますが、その後またポップ・バンドに戻り、ディスコ調の「Weekend」というシングル・ヒットを飛ばします。
 
「アムステルダムの少年兵」は、次作「アトランティス」(1973)とともに、プログレッシヴ・ロック作品として、高く評価されているものです。特に1971年という、まだまだイギリスでもメロトロンを使っていたバンドは少数だった時期に、メロトロンを大々的に使用したことは、大きな特徴と言えるでしょう。

テンポは少しゆっくり目でしょうか、でも忠実にそして丁寧に、アルバムを再現していることが分かります。基本がポップなので、大作になっても、メロディ&歌がしっかりしているところが魅力です。ジャーニー・カーフマンの力強いボーカルが良いですね!


2021年5月19日水曜日

「Ciclos(シクロス/四季)1975」抜粋 ロス・カナリオス(Los Canarios)

 
スペインのLos Canariosが1975年にrtve(スペイン放送協会)というスペインの公共放送の番組に出演した際の映像。
 
曲はヴィヴァルディの協奏曲集「四季」を大胆にアレンジした大作「Ciclos(シクロス/四季)」(1974)からの抜粋です。


[members]
 Eduardo "Teddy" Bautista:キーボード、ボーカル
 Antonio Garcia de Diego:ギター、ビブラフォン、スピネット、ボーカル
 Mathias Sanvellian:キーボード、バイオリン
 Christian Mellies:ベース
 Alain Richard:ドラムス、パーカッション
 
[setlist]
1. 「第一の輪廻:遥かなる楽園」抜粋
2. 「第四の輪廻:回復された環」抜粋
 

ロス・カナリオスはこれ以前にアルバムを3枚出していて、ブラスの入ったロック・バンドだったのですが、リーダーのバウティスタが兵役につくことになり、一旦解散します。

その後、バウティスタが新たなメンバーを集め、のちの素晴らしいソロ・アルバムを出すことになるアルフレッド・カリオンをアレンジャーにして作り上げたのが、以前の音楽とはまったく違ったこの「Ciclos」でした。

正直なところ、演奏は当て振りですし、そのためか風景のスチール映像ばかりが目立ちますので、演奏の様子はほとんど分かりません。

ただ、リーダーのテディ・バウティスタによる、このアルバム制作のためだけのプロジェクト的なバンドだったと思われますので、バンド活動はほとんどしなかったのではないでしょうか。アルバム自体が、スペイン国立歌劇団やオーケストラの協力を得たり、SEを多様したりと、強力なスタジオワークのたまもののような作品なので、そもそもライヴをする予定はなかったのかもしれません。

と考えると、実にレアで貴重な映像だと言えるでしょう。
 
ちなみに、バウティスタは、これ以前はボーカル&ギターだったのですが、ここではまるでリック・ウェイクマンのようにまわりにキーボードを並べています。バンドを一旦解散したあとに、〝プログレッシヴ・ロック〟に触れて、自分もこれがやりたくなったのではないかと、勘ぐってしまいたくなるような、ちょっと微笑ましい光景です。

とは言え、もちろんアルバム自体は、よくぞ作ってくれましたと言いたいほどの大傑作です。

ちなみにトリアナの1st「El Patio」(1975)がリリースされ、やがて〝アンダルシアン・ロック〟の波が起こるのは、まだ先のことです。


2021年5月10日月曜日

「バタクラン・ライヴ 1973」カン(CAN)


ドイツのバンド、カン(CAN)が、フランスのパリのバタクラン劇場で、1973年3月に行ったライヴ映像。

[members]
Holger Czukay:ベース
Michael Karoli:ギター
Jaki Liebezeit:ドラムス
Irmin Schmidt:キーボード
Damo Suzuki:ボーカル

[setlist]
1. Spoon
2. Pinch
3. Sing Swan Song

曲はすべて4th「Ege Bamyyasi」(1972)収録曲です。

「Monster Movie」(1969)でデビューした時には、ボーカルにマルコム・ムーニーを迎え、トライバルなビートとマルコムの持つリズム感を活かし、同じリズムやフレーズを延々とくり返しながら、プリミティブなグルーヴを生み出していたカン。

続くアルバム「Tago Mago」(1971)でボーカルがダモ鈴木に交代し、アナログ2枚組で10分以上の大作を3曲も収録しましたが、続く「Ege Bamyyasi」では曲がコンパクトにり、ある意味とっつきやすくになりました。

そして「Spoon」は先行シングルとしてリリースされ、ドイツのチャートで6位に入るヒットソングになるのです。

どの曲もアレンジやテンポがアルバムと異なり、即興の迫力が半端なく、特にJaki Liebezeitの叩き出すビートが素晴らしいです。

思いの外聞き入ってしまったのが、Michael Karoliのギター。全体がカッチリしたアンサンブルになることを拒むかのような、先の読めないアナーキーなプレイが最高でした。

そして混沌としていて荒々しいラスト。Irmin Schmidtのブチ切れたようなキーボードが印象的でした。

2021年4月27日火曜日

「Live in 1974」グリフォン(Gryphon)

イギリスの古楽ロック・バンド、グリフォン(Gryphon)が、1974年にアイルランドのTV番組「The Music Makers」に出演したスタジオ・ライブ映像。


[members]
Richard Harvey (リコーダー、クラムホルン、キーボード、ギター、マンドリン)
Brian Gulland(バスーン、クラムホルン、リコーダー、キーボード、ボーカル)
Graeme Taylor(ギター、キーボード、リコーダー、ボーカル)
David Oberle(ドラムス、パーカッション、リード・ボーカル)

[setlist]
1. Kemp's Jig
2. Sir Gavin Grimbold
3. Pastime with Good Company
4. Mother Nature's Son
5. The Ploughboys Dream
6. Tea Wrecks
7. Estampie


演奏曲は、「4. Mother Nature's Son」がビートルズの「ホワイト・アルバム」(1968)収録曲、「5. Ploughboys Dream」が2nd「Midnight Mushrumps(真夜中の饗宴)」(1974)からで、残りはすべて1st「Gryphon(鷲頭、獅子胴の怪獣)」(1973)収録曲です。

ちなみに「3. Pastime with Good Company」は、アルバムではインストゥルメンタルでしたが、ここでは歌入りバージョン。ちなみに「The Ploughboys Dream」は、古いフォークソングを独自にアレンジした曲とのこと。

グリフォンは、ロンドンにある名門の音楽学校である王立音楽大学(ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック)出身のリチャード・ハーヴェイとブライアン・ガランドが中心になって結成され、伝統的なイギリスのフォーク・ミュージックと中世ルネッサンス・サウンドをロックと融合させた、稀有なバンドです。

1stではまさに中世音楽そのものといったアコースティックなサウンドでしたが、2ndではメンバーにエレキ・ベース奏者が加わり、若干ロック的なビートが感じられるようになり、その後イエスのツアーに同行した影響が大きく出て、古楽的な趣を残しながらも、きらびやかでハードなロック・サウンドに近づきます。

このTVライブ時は、まだベース奏者がいない1stのラインナップですので、まさに森の中から突然現れたいにしえの楽師たち、といった趣があり、それが時空を飛び越えて、見知らぬ異界をのぞき込むような魅力を持っていますね。

とは言っても、決して雰囲気重視なわけではなく、4人の演奏と歌は実に見事で、アコースティック楽器の高速アンサンブルに見られる卓越した技術など、素晴らしいの一言。

バンドは2015年頃に復活し、2018年に「Reinvention(再確立)」、2020年に「Get Out Of My Father's Car (ゲット・アウト・オヴ・マイ・ファーザーズ・カー)」を発表しています。

楽器の説明をしておきますと、ハルモニウムは、足踏み式リード・オルガンのことです。クルムホルンは、中世ルネサンス時代に一般的だった木管のリード楽器で、ステッキを逆さにしたような形をしています。カズーのような音がします。

「Beat Club 1971」キャラバン(Caravan)


イギリスのバンドCaravan(キャラバン)が、1971年にドイツのTV番組「Beat Club」に出演した際のスタジオ・ライブ映像。

[members]
Richard SInclair:アコースティック・ギター、ベース、リード・ボーカル
Dave Sinclair :キーボード
Pye Hastings:ギター
Richard Coughlan:ドラムス

[set list]
1. Golf Girl
2. Winter Wine

曲はどちらも3rdアルバム「In The Land Of Gray And Pink」(1971)から。

「In The Land Of Gray And Pink」と言えば、とにかくLPのB面すべてを占めた22分を超える大作「Nine Feet Underground」。デイヴ・シンクレアのオルガンをメインに、流れるように展開するアンサンブルが素晴らしい傑作です。

でも、Caravanの魅力は、そうしたインスト・アンサンブルが、リチャード・シンクレアやパイ・ヘイスティングのジェントルなボーカルと人懐っこいメロディーと同居しているところにあります。

そんな魅力が爆発しているのがこの2曲。ドラマチックに疾走するドラム&ベース、哀愁あふれるボーカル、そして幻想的なソロを展開するオルガン。ギターのパイ・ヘイスティングはカッティングに徹していて、ここではやや地味ですが、このクールなアンサンブル重視な感じもまたCaravanらしいところでしょう。

2020年8月17日月曜日

「Live - Batacran」Genesis(ジェネシス)

 
イギリスのバンドGenesis(ジェネシス)が
1973年1月10日にパリのバタクラン・クラブで行ったライブの様子を、フランスのTV番組POP2が放送したものです。番組にはインタビュー・シーンもありましたが、ここではカットされ、ステージ映像のみに編集されています。
 

[members]
Peter Gabriel(リード・ボーカル、フルート、タンバリン)
Tony Banks(キーボード、12弦ギター)
Michael Rutherford(ベース、12弦ギター、バッキング・ボーカル)
Steve Hackett(エレクトリック・ギター、12弦ギター)
Phil Collins(ドラムス、パーカッション、バッキング・ボーカル)

[setlist]
1. The Musical Box 
2. Supper's Ready
3. The Return of the Giant Hogweed
4. The Knife
 

曲は「Trespass(侵入)」(1970)、「Nursery Cryme(怪奇骨董音楽箱」(1971)、「Foxtrotフォックストロット)」(1972)、「Selling England By The Pound月影の騎士)」(1973)という、まさに絶頂期のアルバムから一曲ずつ選ばれいます。
 
正直言うと、スタートの「The Musica Box」の演奏は、少々危なっかしいものです。確かにテンポ・チェンジが激しい曲ですが、各メンバーのテンポがきっちり合わず、アンサンブルが破綻しかけるのですが、それを上手くまとめているのがフィル・コリンズのドラミングです。この力技はスゴイです。
 
ただし、そのきっちり合わないアンサンブルが不快かと言うと、まったく逆で、サウンドの異様さや、荒々しい魅力として感じられるのが不思議です。特に、映像的にはほとんど撮ってもらえないスティーヴ・ハケットの、どこか傍若無人なギター・ソロが良いですね。

最初の場面では、マイク・ラザフォードもスティーヴ・ハケットも椅子に座ってプレイしていますが、終盤では立ち上がります。座ってプレイしていたメンバーが立ち始めた頃の
(!?)、貴重な記録とも言えるかもしれません。

2020年8月10日月曜日

「Pale Sky」メインホース(Mainhorse)

のちにレフュジー(Refugee)、イエス(Yes)、ムーディー・ブルース(Moody Blues)で強烈な存在感を放つことになるキーボード奏者パトリック・モラーツが在籍していたバンド、メインホース(Mainhorse)のスイスのTV用に収録されたライヴ映像。おそらく唯一作「Mainhorse」が発表された1971年とのこと。

曲はその唯一作から「Pale Sky」。

[members]
Peter Lockett:リード・ギター、バイオリン、ボーカル 
Patrick Moraz:ピアノ、オルガン、シンセサイザー、オルガン、シンセサイザー、グロッケンシュピール、ボーカル
Jean Ristori:ベース、チェロ、ボーカル
Bryson Graham:ドラム、パーカッション
 
1969年にパトリックとジーンの二人がスイスからイギリスへ渡り、メロディー・メーカー誌でメンバー募集し、母体となるグループが生まれます。その後、一旦スイスに戻りますが、メンバーチェンジやバンド名の改名などを経て再び渡英し、ポリドールと契約して発表したのが、唯一作となる「Mainhorse」です。
 
1971年と言えば、その後に加入するイエスが「こわれもの(Fragile)」を、ムーディー・ブルースが「Every Good Boy Deserves Favour(
童夢)」を発表した年。ほかにもピンク・フロイド(Pink Floyd)が「Meddle(おせっかい)」を、そしてエマーソン、レイク&パーマーが「Tarkus(タルカス)」を発表するなど、まさにプログレ的なバンドだけを見ても、ものすごい勢いで新しいサウンドが開花してゆく真っ只中と言って良い頃です。
 
メインホースは、これらのバンドたちと比べるとハードロック要素が強く感じられますが、それはピーターのギター・サウンドによるものでしょう。それでも、プログレ的な魅力があるのは、もちろんジーンのチェロの導入というハードロックの枠をはみ出すプレイもありますが、それも曲展開の自由さあってのことであり、その自由さのかなめになっているのが、パトリックのキーボードの多彩さだと言えるでしょう。
 
サウンド的には、やはりエレクトリック・ピアノの響きが独特ですし、クラシカルな落ち着きとテクニックに裏打ちされたパトリックのプレイが、ハードロック的なギターに負けていません。それどころか、両者が混じり合うことで、独特のメインホース・サウンドを作り出していますね。
 
そして、テクニックに関しては、全員がテクニシャン。新人らしからぬ落ち着きが漂っています。一枚で解散してしまったのが、実に残念なバンドです。


  

2020年7月15日水曜日

「A Plague of Lighthouse Keepers - Live, Belgian TV, 1972」ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター(Van der Graaf Generator)


現在もトリオで精力的に活動しているVan der Graaf Generatorの1972年ベルギーTVのスタジオ・ライヴ。曲は1971年発表の傑作「Pawn Hearts」に収録された23分を越える大作メドレー「A Plague Of Lighthouse Keepers」です。


[members]
Peter Hammill (ボーカル、ピアノ、ギター)
Hugh Banton(オルガン、ベース)
David Jackson(サックス、フルート)
Guy Evans(ドラムス、パーカッション)  
  

この「Pawn Hearts」は、完成後にバンドが一旦活動停止してしまうくらい全精力を注ぎ込んだ作品。ロバート・フリップ(Robert Fripp)もギターで少しだけ参加していますが、 それすら消し飛んでしまうくらいバンドのヒリヒリするような緊張感が全編を貫く凄まじい内容です。

なんと言ってもピーター・ハミルの情念を叩き付けるようなボーカルが強烈ですが、教会のオルガンを感じさせつつ今よりかなり実験的な音を出すヒュー・バントンも、タメのあるリズムで突進してくるガイ・エヴァンスも、もちろん唯一立って演奏しているサックス2本同時プレイが得意技のデイヴィッド・ジャクソンも、皆十分な存在感を発揮しています。

Peter Hammillのボーカルだけでなく、ギターもベースもいないという特異な編成でHugh Bantonがベースペダルで低音を支えているというのも、バンドの音に通常のバンドにはない緊張感を与えているように思います。 

序盤に映し出されるキャンドル以外は実に素っ気ないスタジオで、バンドの使用楽器もシンプルそのものですが、とにかく混沌としたパワーに圧倒される演奏です。


2020年7月3日金曜日

「Live 1980」バンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソ(Banco Del Mutuo Soccorso)


イタリアのバンドバンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソ(Banco Del Mutuo Soccorso)がRAI(イタリア国営放送)で1980年に行ったTVライブ映像。
   
  
[members]
Francesco Di Giacomo:ボーカル 
Vittorio Nocenzi:シンセサイザー、キーボード
Gianni Nocenzi:ピアノ、キーボード
Rodolfo Maltese:ギター、トランペット
Pierluigi Calderoni:ドラムス、パーカッション
Gianni Colajacomo:ベース
Karl Potter:パーカッション

[set list](曲/収録アルバム)
1. Di Terra /「... Di Terra」(1978)
2. Garofano Rosso  /「Garofano Rosso」(1976)
3. E Mi Viene Da Pensare  /「Canto di primavera」(1979)
4. R.I.P.  /Banco del Mutuo Soccorso」(1972)
5. Interno Città  /「Canto di primavera」(1979)
6. Capolinea  /「Capolinea」(1979)
7. Il Ragno  /「Come in un'ultima cena」(1976)
8. Non Mi Rompete  /「Io Sono Nato Libero」(1973)
9. Circobanda  /「Canto di primavera」(1979)
  

1970年代初期には、暑苦しいほどに構築されたノチェンツィ兄弟のツイン・キーボードとフランチェスコ・ディ・ジャコモのカンツォーネ的な熱唱ボーカルで、強烈なアルバムを次々と発表したバンコ・デル・ムッツォ・ソッコルソですが、その後のディスコやパンクなどのムーブメントを経て、少しポップさが増した1980年のライブです。

全編、隙きのないアンサンブルで、各楽器の見せ場もあって、見ごたえのあるライブですね。やはりピアノが大活躍し、カンツォーネ歌唱がボーカルを取るロックは非常に個性的ですが、ここではギターやポリシンセが全面に出てハモンドオルガンが使われないといったところに、時代を感じさせる変化が見て取れます。その分、初期に比べサウンドよりも音の厚みと多彩さが増したようです。
  
プログレ度的には、初期の名曲「R.I.P.」が気になりますが、やはり時代を反映して、攻撃的なロック色は薄れて、リズミカルでポップなアレンジになっています。それでも、変拍子でもノリノリな演奏は見事ですね。叙情性も失われていません。

それでも旧曲の別アレンジよりも、当時の曲の方が自然な印象を与えるのは仕方ないところ。そうしたサウンドの変化には好き嫌いはあるでしょうが、バンドとしての充実期であったことを物語る貴重な映像記録であることは、間違いないでしょう。

2020年6月18日木曜日

「ブーレ(Bourrée)1976」トレイス(Trace)




オランダのキーボード・トリオTraceが1976年に行なった、スペイン国営放送(Radiotelevisión Spanish:RTVE)のTV用スタジオ・ライヴ。曲は1975年の名作2ndアルバム「Birds」の冒頭曲「Bourrée」。

[member]
Rick Van Der Linden(キーボード)
Jaap Van Eik(ベース、ギター)
Ian Mosley(ドラムス、パーカッション)

この曲は、バッハのイギリス組曲第二番ブーレをアレンジしたものですが、抜群のスピードとロックなダイナミズムを加えて、見事にバンドの音に仕上げています。
  
良く聞くと、実はアルバムの音を使った当て振りなのですが、3人とも見事に演奏通りの動きをしています。実力の持ち主たちなのですから、ならば思い切ってライブを聞かせてほしかったところですね。
  
当て振りが一番難しいのはしっかり叩けないドラマーでしょう、今やイギリスのバンドMarillion(マリリオン)のドラマーであるイアン・モズレーも、さすがにちょっとやる気がなさそうな感じです。さらにベースのヤープ・ヴァン・エイクに至っては、ほとんど顔が映されません。

メインのリック・ヴァン・ダー・リンデンも、カメラがフォーカスしているのはその手の動きです。でもそれが、当て振りと言えども、目のさめるようなプレイなので、思わず見入ってしまいます。

  

「Gaillarde 1974」トレース(Trace)


  
オランダのキーボード・トリオTraceが1974年に、イギリスBBCの番組「The Old Grey Whistle Test」で行った、スタジオ・ライヴ。(※ 音量が小さいのでご注意ください)

曲は1974年の第一作「Trace」の冒頭曲「Gaillarde」。

[member]
Rick Van Der Linden(キーボード)
Jaap Van Eik(ベース、ギター)
Pierre Van Der Linden(ドラムス、パーカッション)
  
ちなみにピエール・バンダー・リンデンはリックの弟。Traceに参加したのは本作のみで、次作「超人王国(Birds)」(1975)では、名手イアン・モズレーに交代します。
「Gaillarde」は、映像冒頭でリックが紹介しているように、バッハの「イタリア協奏曲 第三楽章」がベースになっています。
  
後のイアン・モズレーと比べてしまうと、どうしてもピエールのドラミングは単調に聞こえてしまい、その分イージー・リスニングに近づいてしまいそうなところを、ヤープのベースがボトムを駆け巡ることで、バンド的な躍動感が保たれています。
   
キース・エマーソンの向こうを張ろうとしているようなリックのステージングですが、音そのものに破天荒さや暴力性が感じられないので、ちょっと無理している感が出てしまっていますね。

むしろ、ラスト近くのメロトロン・ソロが中々感動的で、Traceらしいさが出ている気がします。

2020年5月18日月曜日

「Pasiones」コス(COS)




ベルギーのバンドCOS(コス)が、フランスのTVショー「L'echo des Bananes」に出演した際の映像。1982年に、スペイン内戦(1936〜1939)を扱った5thアルバム「Pasiones」を発表しますが、その頃の映像だと思われます。

[setlist]
1. Pasiones
2. Rumba y canones

[members]
Philippe Allaert:ドラム、コーラス
Ilona Chale de Barcelona:ボーカル
Pierre van Dormael:ギター、コーラス
Nicolas Fiszman:ギター、コーラス
Dañel Schell:チャップマン・スティック、ボーカル
  
1はアルバム「Pasiones」のタイトル曲、2はアルバムのラストソングです。

COSのサウンドというと、初期3作で聞かれるように、パスカル・サン(Pascale Son)のコケティッシュなハイトーン・ボーカル&カンタベリー風ジャズ・ロック・サウンドが魅力ですが、ここでボーカルを取っているのは二代目のイロナ・シャーレ。シンガーとしてはパスカル・サンほどの個性はないのですが、本アルバムのロック・オペラ的な展開には合っていると言えそうです。

それまでギターを弾いていた中心人物のダニエル・シェルも、ギターは他のメンバーに任せて、ここではチャップマン・スティックを弾いています。COSではなくDañel Schellと紹介されていることからも、当時のCOSがDañel Schellのソロ・プロジェクトに近かったことが伺えますね。

それでも軽妙でテクニカルなノリ、ポップなのに気づけば7拍子といった、一筋縄ではいかないサウンドには、Cosらしさも十分感じられる、貴重な映像と言えるでしょう。


  
  

2020年5月16日土曜日

「地球空洞説 増上寺ライヴ "The Cave down to the Earth" live in Zoujouji 」ファー・イースト・ファミリー・バンド (Far East Family Band)



ギター、ボーカルの宮下文夫、キーボードの高橋正明(現・喜多郎)、ベースの深草彰(現・深草アキ)を擁していた日本のバンドFar East Family Bandの映像。1975年、東京都港区芝公園にある増上寺でのステージ。

曲はすべて1stアルバム地球空洞説(The Cave down to the Earth)」(1973)から。



[members]

宮下文夫 / Fumio Miyashita(リード・ボーカル、ギター)
伊藤明 / Akira Ito(キーボード)
高橋正明 / Masanori Takahashi(キーボード、パーカッション)
福島博人 / Hirohito Fukushima(ギター、ボーカル)
深草彰 / Akira Fukakusa(ベース)
高崎静夫 / Shizuo Takasaki(ドラムス)

[set list]

1. 未知の大陸 / Undiscovered Northern Land
2. 時代から / Timeless 
3. 水神 / The God of Water 
4. 心山河 / River of Soul 

5. 地球空洞説 / The Cave (途中から次の動画へ)
  

後にクラウス・シュルツェ(Klaus Schulze)のプロデュースによるミックス盤「Nipponjin」(1976)で再び注目されますが、その時期にはバンドメンバーがかなり脱退していたということなので、これは地球空洞説」発売後の1973年頃のプロモーション映像ではないかと思われます。実際1974年には全世界47カ国同時発売&ヨーロッパツアー開始とワールドワイドな展開を図っているので、プロモーションにも力を入れていたのでしょう。


何と言っても粗さのあるサイケデリック&コズミック感が良いですね。この独特な音世界に合わせたベルボトムな白装束風衣装という佇まいが1970年代的ですが、その浮世離れした感じがとてもカッコ良いです。


今はミュージシャンがあまりに等身大になりすぎて、こうした雰囲気が共有できた当時のミュージシャンとリスナーの関係を羨ましく思ってしまいます。でもそれもまたミュージシャンの才能であり、技量なんでしょう。

ギターの音色や物々しい曲展開などにPink Floydの影響が伺えますが、ロックなリズムの上で明快なフォークソング風メロディーにTangerine Dream風シンセサイザーが被さるという音は新鮮です。和楽器などの伝統音楽を直接持ち込まずに、日本らしさを醸し出しているところは斬新とも言えます。すでに“喜多郎”の非凡さが伺えますね。


音楽はテクニックだけじゃないということを感じさせくれる、日本発の貴重な音&映像です。

  

  

2020年5月6日水曜日

「PULSE」ピンク・フロイド(Pink Floyd)


Pink Floydは、1994年作「対(Division Bell)」発表後にワールド・ツアー(77箇所、110公演!)を行いましたが、本作はその中で1994年10月にロンドンのアールズコート・エキシビション・センターで行なった公演を記録した映像です。

Roger Watersのいない、David Guimourを中心とした布陣ですが、このツアーは“史上最大の光と音のスペクタクル・ショー”として、今も語り継がれているものす。1995年に「P.U.L.S.E」というタイトルでライヴ・アルバム及びVHSとレーザー・ディスクが発売されました。その後、10年以上の歳月を経て、2006年にようやく邦題「驚異」としてDVD化されました。

そのrestored & re-editedバージョンが、Youtubeでofficialに見ることができます。ぜひご堪能ください。
  
[members]
David Gilmour :lead vocals, guitars, lap steel guitar, talk box
Richard Wright:keyboards, backing vocals, lead vocals on "Time" and "Comfortably Numb" (verses)
Nick Mason:drums, gong, roto-toms
  
Additional personnel
Guy Pratt:bass guitar, backing vocals, lead vocals on "Comfortably Numb" (verses) and "Run Like Hell"
Jon Carin:keyboards, programming, backing vocals, lead vocals on "Comfortably Numb" (verses)
Sam Brown:backing vocals, first lead vocalist on "The Great Gig in the Sky"
Durga McBroom:backing vocals, second lead vocalist on "The Great Gig in the Sky"
Claudia Fontaine: backing vocals, third lead vocalist on "The Great Gig in the Sky"
Tim Renwick:guitars, backing vocals
Dick Parry: saxophones
Gary Wallis:percussion, additional drums (played and programmed)

[set list]
1. Speak To Me
2. Breathe (In The Air)         
3. On The Run        
4. Time
5. The Great Gig In The Sky
6. Money
7. Us And Them
8. Any Colour You Like
9. Brain Damage
10. Eclipse
11. Sorrow
12. Keep Talking
13. High Hopes
14. Wish You Were Here
15. Comfortably Numb

1〜10は名作「狂気The Dark Side of the Moon)」(1973)全曲、11〜13は「対(Division Bell)」(1994)、14は「あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)」(1975)、15は「ザ・ウォール(The Wall)」(1979)収録曲です。