2021年6月2日水曜日

「The Scene of Pale Blue live in 1987」アウター・リミッツ(Outer Limits)


海外での人気も高かったアウター・リミッツが、4thアルバム「ペール・ブルーの情景」(1987)をリリースした1987年1月に、横浜VIVRE21で行ったライヴ映像。

曲はアルバム・タイトル曲である大作「ペール・ブルーの情景」。


[members]
塚本周成:キーボード
川口貴:バイオリン、ギター
荒牧隆:ギター
桜井信行:ドラムス
上野知己:ボーカル、キーボード
石川 正:ベース


武蔵野音楽大学の学生であった、塚本周成、杉本正、川口貴の3人により結成されたアウター・リミッツは、塚本の本格的な作曲・オーケストレーションと、川口の華麗なバイオリンを特徴としたシンフォニック・バンドです。

2nd「ミスティ・ムーン」(1985)がインディーズで大ヒットし、「少年の不思議な角笛」(1986)が、フランスの「Harmonie」誌で80年代の世界のプログレ作品のベストアルバムに選ばれるなど、海外の人気も高まりました。

この「ペール・ブルーの情景」は、いわゆるLPアルバムの片面を使った大作ですが、クラシック音楽を文化的バックグラウンドとして持たない日本のバンドが、そのクラシックな技法を、楽曲面でも演奏面でも対等なレベルまで高めて、なおかつモノマネではないオリジナリティーあふれる音楽として結実させた名曲です。

複雑な楽曲を見事に再現する、メンバーの技量が素晴らしいですね。アルバムとは違って、終盤のギター・ソロのパートで、川口がバイオリンを弾きまくっているのが新鮮です。

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